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そして二人は結ばれた

2006年09月20日 21:51

彼女と電話で会話をし、そしてエッチな話題になり、私が興奮し、彼女と電話でつながったまま私が自慰をする。
そんな関係が何度かあり、私はある日、口走った。
「一緒にしよ。一緒に感じよう」
自慰の最中に、上ずった声で思わず口をついた、そんな言葉だった。
そもそも私が自慰をしている間、聞こえるのは彼女息遣いだけだった。彼女が徐々に興奮してくるのは息遣いで分かった。何度目かの時に、彼女は私が自慰を終えようとしているときに、声をかけてくれた。
「いいよ。我慢しないで…」
彼女にとっては精一杯の言葉、思いつくだけの精一杯の言葉であったのは分かった。しかし、初めて彼女が声をかけてくれたことで、少なくとも私の自慰を受け入れてくれているのであろうことは分かったわけで、だからこそ、この日、私は彼女にも一緒に自慰をしようと声をかけたのだった。
彼女息遣いは一瞬とまった。しかし、私の自慰が勢いを増し、興奮のるつぼにあったその時に、彼女はもう迷う余裕はなかったのであろう。
彼女は私の言われるまま、自身の感じる箇所を刺激し、私と一緒に果てた。
お互いの顔こそ、写メールで知ったけれど、そしてお互いの声は電話で聞いたけれど、それ以上もそれ以下でもない二人なのに、受話器の向こうで、彼女と私は結ばれた。
あまりにも不思議な関係、私にとっては初めての、大好き女性との、愛している女性との、不思議な関係が築かれたのだった。

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