- 名前
- 明智
- 性別
- ♂
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 千葉
- 自己紹介
- 行宛のないドライブもいいのですが、なにか美味いものを食べに行ったり、珍しいものを観に...
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昔話
2006年09月11日 23:20
彼女と旦那は高校時代からの付き合いだったという。卒業しても付き合い続け、しかし最初の浮気があった。
その相手とは彼女の従姉妹。最初の浮気と表現したが、実際は彼女から乗り換えた、というのが正しい。
自分の身近な、それも親類と付き合う。地方の狭いコミュニティの中では、私たちの想像を超える「身近」があったと思う。
一度好きになったら、そう簡単にはその気持ちは変わらない、と彼女は言った。だから、というわけではないのだろうが、中学生の時にファンになったアーティストの、20年経った今でも熱烈なファンであり、ファンクラブを通じて、ライブツアーには何箇所かは必ず足を向ける。
旦那ともそうだった。自分の意思を強く言えない性格の彼女は、従姉妹と付き合い始めても気持ちはそのままで身を引いたという。では、その後に他の男と付き合うことはなかったのかと言えば、そう、なかったのだ。
しばらくしてヨリを戻したが、その後も何度か浮気騒ぎはあったという。その度に、表面ではさらりと流し、心で悔しがって泣いた。
19歳、彼女は妊娠した。20歳、目立つお腹に、成人式では振袖はもちろん着られず、式典に姿を見せることもできなかった。そして結婚。
この間にも、彼氏から夫になる旦那には浮気相手がこの期に及んでもなおいたという。さすがに私も呆れた。
20歳で出産。子育てが始まる。浮気は続いていたようだが、子育てでそれどころではなかったそうだ。
そして22歳、2人目の子供が生まれる。
彼女とメールをし始めた頃に聞いていた、旦那は三交代制の仕事というのは事実だった。この三交代というのが、実は男にとって曲者だと私は思う。簡単に言えば、3日~4日に一度は人々が働いている時間、つまり昼間に自由な時間が手に入るのだ。もちろん、自宅で眠るのが普通だが、実は人間は昼間に眠ろうと思ってもそう簡単には眠れないものなのだ。私も深夜勤務のバイトの経験があるので、そういう実情がよく分かる。昼間にヒマをもてあます。然るに遊ぶ。三交代となると、日々において昼間がヒマになったり、夕方がヒマになったり、そして夜がヒマになったり。昼はパチンコ、夜はマージャン。彼女の旦那もその例に漏れず。
子育てに追われる女房と一緒に過ごす、旦那にはどうやら無理だったらしい。性欲は浮気相手で解消し、仕事以外の時間は遊び三昧だった。
数年経ち、旦那の浮気が発覚する度に彼女は耐えたが、それも限界になった。旦那に対する愛情が途絶えた。家庭でも旦那との会話は極端に減った。ただでさえ三交代で顔をあわせる機会が普通の家庭より少ないのに、なおのこと会話が減った。旦那も外泊が多くなった。三交代だから、外泊と言っても、どの時間に帰らなければ外泊なのか…。これもまた遊び人には都合のいい生活体系だったのだろう。
そんな生活が数年経ち、ついにいつしか旦那は帰らなくなった。彼女が30歳になる少し前だという。
帰らなくなりつつあった旦那の生活を知った彼女の親類は、さすがに行動を起こした。少なくとも彼女とその子供たちの生活を守るため、例えば旦那の勤務先と交渉し、給料の半分は彼女が管理する口座に振り込むように変えさせた。家裁にも行ったという。
離婚、彼女はなぜそういう選択をしなかったのか。今日まで付き合ってきて、私が思ったのは、やはり子供のためであっただろうということ。片親という環境だけは対外的な面だけでも避けようとしたのだろう。私と付き合ってからは、子供たちも成長したこともあり、離婚するのはやぶさかでなくはなった。ただ、旦那とそこまで突っ込んだ話をする機会がなかなか作れないというのはあるようだ。私もあえて離婚は求めないが、少なくとも子供たちが社会人になった時には結論をだすのであろうと思っている。
完全な別居状態になって約5年、ある日突然出会い系サイトを通じて彼女はメールを出した。返事がきた。5歳年下の独身男からだった。
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