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中間報告/表

2005年06月14日 20:23

帰ってきました。
何のことかさっぱりわからない方は6月9日デジログをご覧くださいませ。

10日間の実習ですので、間に一日休みがあるのですね。
帰宅したのは昨日ですが疲れがたまっていて特に何もできませんでした。
肉体的にというよりも精神的に疲れがたまっていまして、行動のひとつひとつが億劫になるのですよ。
今日は比較的疲れが取れたので、久々のシャバを堪能してきました。

ネットに接続できるってすばらしい!
テレビが見れるってすばらしい!
自由にコンビニへ行けるってすばらしい!
のんびり風呂に入れるってすばらしい!

逆説的に、そんな当たり前のようなことができない。普段僕らが当然のようにしていることに対して縛りがあるのが児童養護施設なのです。
児童養護施設での生活というのは普段のものとは大違いです。
しかしそれは決して悪意があって縛りを設けているわけではなく、理由あってのことなんですね。

そもそも児童養護施設とは何ぞや。
エンドウさんは一応福祉がらみの勉強をしていますので比較的なじみのある施設なのですが、そんなこととは無縁の人には意外と未知の存在であるようです。

児童福祉法第41条。
児童養護施設は、乳児を除いて、保護者のない児童、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせてその自立を支援することを目的とする施設。

つまり、保護者のいない、あるいは養育能力のある保護者がいない幼児から高校生までの子どもを預かり、養護と自立支援を行う施設と言うわけです。
より平たい言い方をするならば、家庭の代用といったところでしょうか。
一般の家庭と異なる点は、血縁集団でないことと、治療的役割と調停能力を兼ね備えていることです。
前者については割愛しまして、後者については簡単に説明を加えます。

治療的役割とは、いわばカウンセリングですね。
わかりやすい例で言いますと、被虐待児の損なわれた自信や他者への信頼を児童養護施設での生活を通して回復させることです。
調停能力とは、児童と家族間の関係を再構成するものです。
児童を養護する一方で親のほうにも働きかけて、可能ならば元の鞘に収めると言いますか、本来の家族の形に戻すようにしています。

加えて、どうしようもない保護者もいますから、最悪の場合は親元に引き取られない場合があります。
児童養護施設の入所期限は高校卒業までですから、それまでに決着がつこうがつくまいが施設を出なければなりません。
ですから、すぐにでも自立生活ができるように自活能力を育てることを一般の家庭以上に重視しているのも、児童養護施設の特徴のひとつです。

起床や就寝、食事、入浴など、生活の節目には全て時間が設定されています。高校生ぐらいになりますとそれに合わせることは難しくなりますが、基本的には定められた生活リズムに沿うことを求められます。
それは先に述べました、自立支援の役割によるものですね。
生活リズムを崩すことは簡単でも、整えることは難しい。ですから、早い段階で習慣づけようということです。

はてさて、施設実習も前半戦は終了しました。
施設の子どもとはだいぶ打ち解けたように思えます。
俺が実習に行っている施設の雰囲気によるところが大きいかと思いますが、関わってみると案外普通の子どもたちです。
しかし、やはり児童養護施設に入所しているということは何かしらの経緯を抱えているということであり、それは人格の形成に作用していることでしょう。
短い実習期間ですので、心の深い部分まで理解しようとは思っていませんし、できません。
実習の間だけしかいないくせに、それは無責任ですからね。

前半戦は児童養護施設雰囲気になじみ、勤務内容を覚えるということが主となりました。
明日からの後半戦は、施設の機能や設備、限界などを学ぶために常に問題意識を持って望まなければなりません。評価にかかわりますし、その方が充実した内容になりますからね。

以上、中間報告(のようなもの)でした。
実習終了後に総括的な内容を書くと思います。
それではまた。

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