- 名前
- てんちゃん
- 性別
- ♂
- 年齢
- 66歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- プロフ見て気になりました・・・そんなアプローチメール、信じられません。 年寄りは警戒...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
短編小説・・・・2
2009年04月16日 20:06
俺の家から新宿なら車で行くより電車のが早いだろう。
そう思い京王線に乗って新宿に着いた。それから早足で現場へ急いだ。
中央公園は広い。それでも黒山の人だかりがあったので現場はすぐにわかった。
顔見知りの制服警官が「お疲れ様です!」と声をかけてきた。
「おはよう。」と一言返して黒山に突っ込んだ。
初動捜査班はすでにあちこち動き回っている。俺は福永を見つけ声をかけた。
「ガイシャは?」
「40代から60代の男性、腹部を鋭利な刃物で刺されての失血死だと思われます。」
「状況はどうだ?」
「このベンチに寝そべった形で倒れていました。第一目撃者は、この辺りをイヌを連れて散歩に歩いてる女性で、最初は酔っ払いだと思って見ぬフリをして通り過ぎようとしたそうですが。うっすら赤いものが見えたり、顔がやけに白かったりしたので、声をかけたそうです。そうしたら死んでいる事がわかったようで、110番したようです。」
「身元を示すものはあったのか?」
「財布はありませんでした。それから免許証やカード類もなかったですね。ただ名刺入れがあって、同じ名刺が何枚もあったので多分本人のものだと思います。」
名刺をみた。「あずさ銀行神保町支店 岡部忠雄」そう記されていた。
拝みながらガイシャを見てみた。俺が思ったのは、うっすら笑顔を浮かべているような感じだった。
鑑識課に聞いた。「死亡推定時刻は?」
「はっきり言えないが昨日の夜中12時~2時くらいかな。」
このデジログへのコメント
コメントを書く