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コレラの時代の愛

2008年08月17日 00:25

コレラの時代の愛

ガブリエルガルシア・マルケスの原作を、「モナリザ・スマイル」のマイク・ニューウェルが監督、ロナルド・ハーウッドが脚本して映画化しました。で、主人公フロレンティーノ・アリーサは「ノーカントリー」でアカデミー賞を受賞したハビエル・バルデムが、彼が一生愛し続ける女性フェルミーナ・ダーサは若手女優のジョヴァンナ・メッツォジョルノが演じています。
 
 舞台マルケス故郷コロンビア、19世紀後半です。このころ、コロンビアコレラが流行し、内戦が続いていました。そんな時代の愛の物語ですが、マルケスの原作ですから話がうまい!1897年、電報伝令の仕事をする少年フロンティーノは、配達先の(ラバ商人の娘)令嬢フェルミナを一目見て恋に落ちます。そして、恋文を誰にも知られないように渡し、見事フェルミナの愛を得るのですが、それを知った彼の父は彼女とともに親戚の住むジャングルの奥地に1年間住み、彼を忘れさせようとするのです。フロレンティーノは自分の仕事である電報を使って彼女と連絡をとりあうのですが、いよいよフェルミーノが街に戻ってくると、彼女は(彼女腸炎の治療のために訪問した)医師フベニルに見初められ、結婚を了承するのです。しかも、フロレンティーノに街で遭遇したフェルミーノは「私達の間には幻想があった。あなたを一目見てそれに気づいた」とさえ言うのです。
 失恋の痛手に苦しむフロレンティーノ、その姿を見て悲しむ彼の母トランシト。トランシトは亡くなった夫の弟であり海運会社を経営するドン・レオに頼んでフロレンティーノを遠くの街に船で連れ出させるのですが、船上で身元もわからぬ女性に襲われ、フロレンティーノは童貞を奪われてしまうのです。フェルミーナへの報われぬ愛を忘れるために女性セックスをすることを習慣とするフロレンティーノ。
 一方、フェルミーナはフベニルとともにヨーロッパに長いハネムーンに行き、帰ってくる時には妊娠しているのですが、幸せなはずの結婚生活もいろいろあり・・・。
 フロレンティーノはドン・レオに仕事を習い、ドン・レオの会社の片腕になり、町の名刺になるのですが、こっそりと例の「習慣」を続けています。フェルミーナへの愛を胸に抱きながら・・・。
 さて、こうして51年9か月と4日たったとき、フベニルはあっさり死んでしまい、若い女性に性技を仕込んでいたフロレンティーノは(この女性で622人の女性との性向の記録を彼はつけています)、すぐに葬式の場に向かい、フェルミーナに求愛するのですが・・・。

 ハビエル・バルデム演技もさりながら、彼の少年時代を演じたウナクス・ウガルデという青年の演技もよかったです。また、フェルミーナ役のジョヴァンナ・メッツォジョルノは僕には若いんだか年取ってんだか分らなかったのですが(1974年生まれ)、独特の美しさを持っていて、このプライドの高い女性をうまく演じていました。
 ラスト近くで72歳のフェルミーナのヌードが出るのですが、本当に本物にしか見えない老人のヌードで、その特殊技術にはこれまたびっくりです。
 限りがないのは死ではなく、むしろ生である。
 ラストの言葉が深く余韻を残します。

このデジログへのコメント

  • tarashi 2008年10月06日 14:39

    > あやたんさん
    ぜひ見てください。旬の俳優の演技を味わうことができますよ。

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