すきずき・・・

いつも隣に座る若い男とは、近々、という話になっていたが、
ばばあは嫌い、とも云えず、お茶を濁し、
休憩室にいくと、またばばあ。
一瞬、

「あ」

と声を上げたのち、数人でゲラゲラと笑う。

ボクの年齢が不詳だ、というネタの途中で当人が現れた、らしい。

生まれてこの方、年上に観られた経験がなかったが、
四歳も年上、という噂が流れている、らしく。

ばばあにそんなことを云われるなんて、
という屈辱的な・・・

でも、自分たちより年下に見えるのに
ということから推定年齢が出発している、ということとも思えなくもなく。

そこにいる、誰ひとりとして、ボクより下はいないだろう。
少なくとも、感覚的には。
大方、誰かから漏れた子供の年齢だとか、そんなことから決め付けているに違いなく、
それはこちらの結婚なり子供が生まれたことなんかが
多少早かった、ってだけのことで、
確かに連中の顔を見れば、まぁその辺りも納得できるわけだけれど、
そんな手合いに、なんでオレが・・・。

ああ、やだ。
ばばあ・・・

赤坂D社の、世捨て人を気取るKくんから
酒を呑もう、という誘いメール

仕事を切り上げた上で連絡するとノーレス

空腹も手伝って、久々に蕎麦屋D、
行くとガラガラ
歳若い店主と、ネットのランキングを入り口に
商売展開の話

かなり飲み歩いていることがありあり

「遊んでるね」

というと、ゲラゲラと笑う。

蕎麦屋、などとしゃちこばらないところが好き。

何杯呑んだだろ？

自転車でふらふらしながら
ここちよい酔いにまかせ、とても迷惑な行為をしつつ、
帰宅。

夜半、Kくんからメール

「すみません、寝てました。
仕事をやめて、らーめんやをやろうかどうか、迷ってます」

家も財産もある彼が、たったいま熱中できるのは
仕事ではない、というだけの話で。
何かほかのことを、というときに、
自分が一番好きなことを、と考えるのは
ケーキが好きだからケーキやさんになりたい、
という幼児と、変わるところがない
と、思うのだが・・・