外野争い！

来年の外野が楽しみ！
桜井・桧山・新しい外人・赤星・・・・・・・


若き大砲・桜井、１９４０万円増２５００万円で一発サイン…阪神
2007年11月30日（金） 8時1分　サンケイスポーツ

　阪神・桜井広大外野手（２４）が２９日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、年俸５６０万円から１９４０万円増の２５００万円で一発サイン。球団史上最高のアップ率、３４６％を勝ち取った。苦節６年目で大ブレークした若き大砲は、クライマックスシリーズで負傷した左ひざも順調に回復。満開更改で、来季はもっと桜満開や！

　こぼれんばかりの笑顔が、すべてを物語っていた。６年目で大ブレークした桜井が、５６０万円から大幅増の２５００万円で、アップ率は３４６％。最近では０５年の藤川（２６４％）、野手では９２年の新庄（２９３％）を凌駕し、０１年の井川（３２２％）を上回る球団史上トップだ。

　「すごい満足です。４倍いけばいいかなぁと思っていたのに、それ以上だったので驚きました。球団には『今年以上の活躍を』と期待していただきました」

　５年間のファーム暮らしから目覚めた。５月に一軍に昇格すると９１試合で打率．２８１、９本塁打、４３打点。夏場には６番・右翼を定位置に。７月１２日の巨人戦（東京Ｄ）では延長十二回に決勝本塁打。８月２２日のヤクルト戦（神宮）では２打席連続本塁打と、大砲ぶりをいかんなく発揮。終盤には３、５番を任されるまでに成長した。

　中日とのクライマックスシリーズ第１ステージ第２戦（ナゴヤＤ）では一塁上でウッズと激突。左ひざを負傷し「左ひざ膝内症」と診断された。本来なら、鍛え込むはずの安芸秋季キャンプを全休。今も甲子園と鳴尾浜でリハビリに励む日々。

　そのひざも、順調に回復。「バットは全力で振れるようになりました」。走ることは７−８割で、年内に全力ダッシュを再開。２月の沖縄・宜野座キャンプに、万全の体調で乗り込む構えだ。

　すでに０８年バージョンへの進化も始めている。「体重を落としています。重いとひざに負担がかかる。目標はオフの間に５キロ減の８５キロ。１２％の体脂肪も１０−１１％くらいまで落としたい」。今オフ、虎風荘を出てひとり暮らしを始めた。栄養学の本を読んで勉強。脂肪分の多い牛肉は食べず、鶏肉中心に。夕食に米を食べないなど、高タンパク低炭水化物のメニューで、１年間戦い続ける体を作りあげる。

　「来季は２ケタ本塁打と規定打席到達が目標。クリーンアップを打たせてもらったが、すごくやりがいがあって、しびれた。あの感覚を、ずっと味わっていたい」

　来季は獲得予定の新外国人フォード、トレード移籍の平野恵、さらに桧山、林らと右翼を争うが、１度手にした定位置は譲らない。打順も金本、新井に続き、クリーンアップ定着を目指す。

　今は、リハビリというつぼみ。春には再び、桜が咲く。来年も虎の起爆剤はこの男だ。

[11月30日 8時1分 更新 ]