ご冥福お祈りします。

現役時代を知ってる者として、
昭和３３年、あの日本シリーズ忘れられません。
ちょうど「三丁目の夕日」の頃ですね。


訃報：稲尾和久さん　７０歳　死去＝元プロ野球西鉄ライオンズ投手
　◇「鉄腕」西鉄黄金期築く

　元プロ野球西鉄ライオンズ（現西武）の投手で「鉄腕」の異名を誇った稲尾和久（いなお・かずひさ）さんが１３日、悪性腫瘍（しゅよう）のため福岡市の病院で亡くなった。７０歳だった。葬儀の日程などは未定。

　１９３７年生まれ、大分県別府市出身。別府緑丘高（現芸術緑丘高）から５６年に西鉄に入団。制球のよい速球とスライダーを武器にしてルーキーで２１勝６敗、防御率１・０６で新人王に輝き、中西太、豊田泰光ら強打者とともに西鉄黄金時代を築いた。巨人と対戦した５８年の日本シリーズでは、チーム３連敗からの４連投で逆転勝利に貢献し、３年連続日本一となった。第５戦では自ら日本シリーズ初のサヨナラ本塁打を記録。「神様、仏様、稲尾様」とたたえられた。５７、５８年にはパ・リーグ最高殊勲選手に輝き、６１年には故ビクトル・スタルヒン（巨人）と並ぶプロ野球タイ記録のシーズン４２勝（１４敗）をマークした。６９年に現役を引退。１４年間での通算成績は２７６勝１３７敗、２５７４奪三振、防御率１・９８。獲得したタイトルは最多勝４回、最優秀防御率５回、ベストナイン５回など。

　引退後は７０年から西鉄、太平洋、８４年から３年間、ロッテの監督を務めた。９３年に野球殿堂入りを果たした。今年１０月２日には故郷の別府市に現役時代のユニホームなどを展示した「稲尾記念館」が開館した。

毎日新聞　2007年11月13日　東京夕刊