官能遊戯「花と蛇」

山奥の洋館で繰広げられるＳＭショー
今宵の生贄は静子（杉本彩）
縛られ、吊るされ、涎をダラダラ流し・・・

そして、いつしか、恍惚としながら、どこまでも堕ちてゆく快楽を初めて味わうのです

私はこの作品観た時、私には、真性Ｍの気はないと言う事を改めて認識いたしました！

貞淑な令夫人静子は、旦那がヤクザの組長と政財界の黒幕に騙され、その肩代わりに拉致監禁され、仮面を付けたセレブ達が集う異様なＳＭショーに駆り出されるのです
そして、震えながら全裸になり、縛られて肌に食い込む縄、苦渋に満ちた表情、そして拒絶と壮絶さと倒錯の世界へとどっぷり浸かっていきます

この作品の描きたかった心理は理解できたのですが、私自身、静子に共感できませんでした
私、ＳＭごっこやるにも、楽しくないと絶対にイヤなんですね
痛い、辛い、苦しいは絶対耐えられないんですよ！（笑）
でも、静子は、これを段々に受け入れていくワケです

ココには善人は一人も出てきません
ワルか変態だけです（笑）

セーラー服着てクルクル廻るブラックで異様な雰囲気を持つ司会者のおっさん
彼が場を盛り上げれば盛り上げる程、静子はもがき乱れ、堕ちてゆきます

でもその果てしなく堕ちてゆく自分自身に酔う時、快感が味わえるのです

私だったら、こんな所連れて来て、助ける事も出来ない、馬鹿旦那をまず許せませんね
そして、死ぬ気で逃げようとするか、それとも死んだ方がマシって思うと思います
イヤ、でも死ぬ前に、ヤクザのオッサンと、黒幕のオッサンに復讐しないと死に切れないかも（笑）
だから「キル・ビル」のザ・ブライドのとった行動は非常に共感できるんですよ！

しかし杉本彩は凄かったぁ！！
歳の割りには非の打ち所のない完璧なカラダです
そしてＳなイメージな彼女がＭな役どころで、演技なのか、本気で感じているのか判らない位、強烈なプレイをします
まさか放尿までするとは・・・
脱帽です（合掌）

でも、この作品自体、美しいと言う事より、気持ち悪いって印象のが強かったです
なんか悪趣味？？
ショーでヒトが殺される事をＳＭの一環であると言うのであれば、私には到底理解出来ません

牡丹雪の降る中、赤い長襦袢の花魁姿と全身花の刺青をし、縛られ、股を開く姿は、日本独自のＳＭの世界を観た様で美しかったです
杉本彩の妖艶な美しさを放っていました

正直ストーリー性は無いに等しい作品なので、杉本彩の美しい肢体と、卑猥な姿だけが印象に残った作品でした
静子の堕ちてゆく快感、私は味わいたいとは思いません（笑）
美女が縛られる姿観るのは好きですけれど
自分がヤられるのはイヤだけれど、いつか生で観てみたい！・・・っとか思っちゃいました
（＾＾）ｖ

この作品について書くの一瞬どうしようか迷ったんですね
ＳＭと言うテーマで、かなり猥褻で過激だから、
私自身の趣味と品性とモラルを問われそうな気がして・・・
って言うか過去にもエロ映画について語っているから今更って感じかもしれませんが（笑）
ヒトの嗜好って１００人居れば１００通りあるってよく言うじゃないですか
私は、女性が明るく、楽しく、ヤラシくＳＥＸしている作品が好きなんですね
過去に書いた「郵便屋」や「肉屋」のような
「花と蛇」は女性が嫌々縛られ、甚振られ、弄ばれ、そして段々と快楽に溺れてゆく様を描いた、まぁ、ぶっちゃけ男性に都合よく作られた作品だなぁ・・・ってのが正直な気持ちです（＾＾；
でも、この作品で惹かれる所はあったから、話題にしたし、それと、マゾヒスティックな女の子、サディスティックな男性がご覧になったら、私と違う視点での感想があるんじゃないかなぁ・・・
とも思ったんです
ご覧になって私とまったく違う感想持った方いらしたら、聞いてみたいですねぇ
（＊＾＾＊）