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ロリータ
2005年11月02日 03:00
ロリータ、わが生命のともしび、わが肉のほらむ
わが罪、わが魂
ロ、リー、タ
「Lolita,light of mylife,fire of my loins.
My sin,my soul.
Lo-lee-ta...」
「ロリータ」
誰も一度は聞いた事があると思います
でもどこからきた言葉かは余り知られていません
日本の認識している「ロリータ」「ロリ系」「ロリコン」とは違います
これはこれで日本の文化?になってしまっているので今更否定もしませんが
もとは帝政ロシアの亡命作家ウラジミール・ナヴォコフの小説です
アメリカニューイングランドにやってきた40代半ばのフランス男が、12歳の少女の魅力にとりつかれ、破滅にむかっていくストーリー
その男の倒錯した心理が日記風につづられた小説なんです
私が初めて読んだのはエイドリアン・ライン監督の「ロリータ」が公開される前
スタンリー・キューブリック監督の「ロリータ」を観て、小説を読みました
キューブリック版はハンバードよりも、ロリータよりも、クィルティ役のピーセラことピーター・セラーズのが印象深かったんですけれど、私の中の「ロリータ」の認識を大きく変えられたので原作に興味がわいたんです
今日は原作よりもエイドリアン・ライン監督版の「ロリータ」について書きたいと思います♪
エイドリアン・ライン監督といえばミッキー・ロークの「ナイン・ハーフ」「フラッシュダンス」マイケル・ダグラスとグレン・クローズの「危険な情事」リチャード・ギアの「運命の女」みたいなエロティックな作風が有名ですけれど、この「ロリータ」も期待は裏切りません(^^)
原作にも割りと忠実だったし、「狙い」もよ~く判りました(笑)
ハンバード(ジェレミー・アイアンズ)は居候先の娘ドロレス(ドミニク・スゥエイン)を一目見た瞬間から好きになります
ハンバードは13歳の頃、愛しあっていた同い歳の娘、アナベルをチフスで亡くしているのです
それからも色々な女性を愛したり、抱いたりしてきますが、いつも探しているのは、アナベルの面影だったんです
そして、ついに運命の出会いと感じたのが、ドロレスでした
ハンバードはアナベルの面影を追い求めているうちにある考えが定着していました
少女は9歳から14歳までの間に自分よりも何倍も年上のある種魅せられた旅人に対して、人間らしからぬ、ニンフのような(つまり悪魔的な)本性を表すことがあると言います
「かわい」かったり、「愛くるしい」ほどだったり「魅力的」だったりのいかにもありふれた少女ではなく、自分でもその魔力に気付かず、無垢で、無防備で、不躾で、言い表しようの無い徴候
絶望と羞恥と感傷の涙のためにこれ以上並べ立てる事の出来ない徴候
それを見分けるためには、芸術家で、狂人で、無限の憂愁にとりつかれ、下腹部に熱い毒薬が煮えたぎり、鋭敏な背骨に激しい官能の炎が絶え間なく燃えさかせるような人間でなければならないらしいです・・・
そんな想いを人生をかけて尽くしたのがドロレスだったのです
ちなみに、「ロリータ」はドロレスのあだ名・・・
ラテン系の名前「ドロレス」の変化したものです
日本の「ロリータ」と認識全然違いますでしょ?
要は、その男が、どう思うかであって、クラスメイトの中で一番愛らしくて可愛い娘ではないって事ですね
本人も気付いていない魔力?魅力?で、男を虜にする女
フランス語の「FemmeFatale」(ファムファタール)って言葉が一番ニュアンス的に近いんじゃないでしょうか
ロリータもファムファタール(運命の女)もそうですけれど、自身で意識してしまったら、もうそれは違うと思います
「私はロリ系」
とか言ってしまうのが日本の認識する「ロリータ」で、ナヴォコフやエイドリアン・ラインが描きたかったのはその年齢だけにある魅力を持っている数少ない少女
そして周りなんか気にしないで、自分の思うように行動する女の子だと思いました
エイドリアン・ライン監督の「ロリータ」は観ていてかなりドキリとしてしまいますよぉ!!
まず「足」「脚」「あし」がイイ!!
机に脚をのっけて本を読むロリータ
靴を脱がしてもらうロリータ
クルマの後部座席から素足でハンバードの顔を蹴るロリータ
片足だけスニーカー履いて朝食を持ってくるロリータ
そして、足でハンバードの太ももを弄りながら、お小遣いをせびるロリータ
あしに関してはかなり追い詰めた感があります
ハンバードはロリータと居たいが為に、ロリータの母親と結婚するんです
そして、母親が亡くなってから彼女から誘ってSEX関係になっていくわけですけれど、これは、ある種彼女の生きる術だったと私は思えてならないんですネ
そう思うとラストの“ロリータの面影”がでてくる場面がとてもに切なく感じます
最後に・・・
ハンバードは大学で講師を務めていて、まぁインテリなんですけれど、そんなハンバードが頭の悪い(ここで私が言っているのは勉強がイマイチって意味の頭の悪さネ!)お行儀も悪い小娘にゾッコンになっちゃう事にある種の快感を観ていて覚えたら、貴方にもマゾヒスティックな一面があると思っていいかもしれません
(^^)
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