- 名前
- シュージ☆
- 性別
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- 年齢
- 54歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- まずはログを読んでみてください 今は続きもののお話を書いています。 あと数回で完結予...
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孤独の淵から(6)
2022年11月29日 19:54
前回からの続き
大学1年生で初めて彼女(Kちゃん)ができ、ウキウキと楽しい気分になったのも束の間、彼女としての現実のKちゃんを受け入れられず、心の底での抵抗を感じたことに驚き、僕は立ちすくんでしまった。
そんな僕に愛想をつかし、Kちゃんは去っていった。
自分自身の不甲斐なさと失恋の悲しみに打ちひしがれた僕は、かなり激しく落ち込んでしまい、それからしばらくは、男友達とだべって、ぐだぐだとすごしていた。
その時、自分の心の内側を探ろうとして覗き込んでみても、深く暗い闇が横たわっているだけだった。それは、自分の奥底にあって、ふとした隙に足を取られて引き摺り込まれてしまうような、得体の知れない闇だった。
しばらく落ち込んだ状態が続いたが、半年後くらいだったか、何か変化のきっかけを掴みたいと思っていたところへ、ふと、駅で配っていたチラシを受け取り、眺めてみた。
『ひまわり会
知的障害のある子どもと遊ぶボランティア募集』
チラシを渡してきた人を見ると、40代か50代の男女2人で、人懐こそうな笑顔をたたえていた。
その時、僕は、何か自分を変えるきっかけになるかもしれない、と、ひまわり会に行ってみることにしたのだ。
それが、その後の僕の人生を変える、大きな出会いになるのだった。
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