其の四拾八 二人目

同じ高校に通ってた同級生のみく

友達以上恋人未満て言葉以外表現のしようがない

お祭とか花火とか何故か一緒に行ってたな

高二の冬に交わした会話から体の関係が加わった

『私もみんなから付き合ってるんでしょ?て言われる』

『でね､どこまで?とかｴｯﾁしたの?とか聞かれるし』

｢あ～始まった...付き合ってねｰし!みないな｣

『でもね､常に言われるから意識するとこもあって

付き合ってないとそういうのしちゃいけないのかな?』

付き合うて何?彼女彼氏て何?て素朴に思った頃同様

ｾｯｸｽに制限はあるのか?放課後の教室､

机を挟んで向き合って延々と喋ってた

結局､お互いｴｯﾁな気分の時に一緒にいたらしようと

とりあえずの結論を出した

教室に誰もいない事を思い出した

｢ｷｽしよっか?｣

『ｲｷﾅﾘ?ふふ､いいよ』

何だか久々にﾄﾞｷﾄﾞｷするｷｽだった

制服を着ての肉体関係はこれが最初で最後だった

日々は部活の忙しさに戻り､

学校での関係は今までと変わらず

元々､外で会う回数が少なかったが

お互いに彼女彼氏がいる時以外は

俺が地元を離れるまで続いた

みくとの関係が終わったのは

その間にいた彼女も関係してて

愛しいのに求め合えない自分に気付いた

相手を想う心と求め合う心がﾘﾝｸする事に憧れた

みくはそのきっかけを作ってくれたｷｰﾊﾟｰｿﾝだ