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『Open Sexuality』の続き(保険屋ブラロの浮気 前編)

2022年03月08日 18:39

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 "Open Sexuality" をネット検索すると、アメリカでの『一夫多妻制』とか宗教団体の分派が主体になった「Closed Community」での記事や体験者(そこから逃れた方々)のドキュメンタリー映像がたくさんでてきます。エセ宗教団体での奇行は日本でもオウム真理教でかなり書き立てられましたね。信者女性性奴隷のようにしていたとか。ま、それで幹部にのし上がっていたりもしてましたが。

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 そんな中で、前回の日記に書いた『サンドストーン』は宗教絡みの無い純粋なSEXコミュニティーだった様です。主催者夫婦バーバラとジョン(ウィリアムソン夫妻)は様々な方法で会の趣旨に合う人物に近づき彼らとセックスすることを通して「仲間」を増やしていきました。その中で、この本で中心的な記述をされているのが、保険屋のジョン・ブラロです。後に、何も知らない妻のジュディスもこのサロンに加わることになりますがそれはまた別の機会にでも書きますね。

 保険業界の重役になっていたジョン・ブラロが、後にサンドストーンホステス役になるバーバラ出会ったのは同じ保険会社セミナーでした。会食場で頭痛がすると言ったバーバラのために、ホテルの自室にアスピリンを取りに帰ったジョンは、部屋の前にそのバーバラ自身がきていてびっくりするのですが、部屋に入りながら言った言葉にさらに衝撃を受けます。『たぶん私にはアスピリン以上のものが必要なんだわ。効き目のよろしいセックスが....!』 この後、二人は頻繁に仕事中に会ってモーテルで昼の情事を続けることになります。それはバーバラ結婚してからも続きました。順調に出世をして社の幹部候補にまで登り詰めていたブラロにあるとき、オフィスバーバラ旦那から電話が入ります。バーバラとのことがばれたのです。バーバラの夫との夕食の場に姿を現したブラロは、どんな事態になるのか恐ろしくてしょうがありませんでした。どれほど大きい「代償を払えば乗りきれるか」、昇進も家庭も粉々に砕かれることを覚悟していました。バーバラの夫から最初にきりだされた言葉は、『あなたとバーバラのことは知っています。』そのあとどんな言葉がくるのか、固唾をのんでいたラブロは次の言葉に仰天します。『今後も続けていただきたいですね』!!!) こんなやり取りがあった後、バーバラとの関係も当然続きました。バーバラ夫妻がサンドストーンサロンを開いてからは、ブラロも当然足繁く通うようになりました(最初は妻のジュディスには隠れて通いました。)


 著者のゲイタリーズも後に自分自身が下記のような光景を自らの眼で観ることになります。組織に有用と考えられた「著名人」は単独でも会に参加することを許されたのです。彼はニューヨークタイムズの辣腕記者でしたから、会にとってはVIP扱いですね。


-- 以下、少しだけ引用 --

 サンドストーンの居間が時として文学サロンの観を呈する場合もあったが、会が快楽追求者たちのサロンであることには変わりなく、エロチックな絵画や文学にいかに造詣が深い訪客でも、同じ夜の同じ屋根の下でこういうものに出会おうとは、夢想だにしなかったであろうような光景と物音を提供していたのである。

 赤い絨毯を敷いた階段を降りると訪問者はほの暗い大部屋に入る。彼らはそこで、暖炉オレンジ色の輝きにつつまれ、クッションの効いた床に身をもたせて、影のような顔、絡み合った四肢、豊満な胸、伸びた手指、うごめく尻、てらてら光る背中、肩、乳首、へそ、枕にひろがった長い金髪、やわらかい白いヒップをかかえた黒い太い腕勃起した陰茎に襲いかかる女の顔などを観るのだった。吐息恍惚の叫びが聞こえる。交合する肉がぶつかる音、吸う音、笑い声、つぶやきステレオ音楽、黒い巻き薪のはじける音。。。

-- 引用終わり --

 赤い絨毯の階下でのシーン、いかがですか。 感想をぜひ聞きたいです!!

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