- 名前
- RYU
- 性別
- ♂
- 年齢
- 74歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- Hなおじさんではなく「おじさま」何回もはムリだけど 指で、手で、舌で、息で、言葉で、...
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15th Route 246 Part 19 我慢の挙句の一度の射精
2020年08月22日 01:16
我慢の挙句の一度の射精で
ともすれば萎えそうになるこちらに比べて
放尿・露出をする間に
この人妻は何度もアクメに達している。
時に野獣のような興奮を覚えても
瞬間風速だけが高い
こちらの性欲。
ひとたびたかまれば、ゆっくりと移動してゆく
大型台風のような
この女の性欲。
そのパターンに違いはあっても
狭いバルコニーの上の全裸露出性交で
二人の興奮は完全に同期した。
二人の結合された性器は同じように
ヒクヒクと収縮した。
そして、ようやく狂気の風が通り過ぎた。
…はずだった。
だが、人妻の欲望は半端ではなかった。
たっぷりとザーメンを性器で飲み込んで
しばらく意識を飛ばしていたのに
また佇立を求めて、
また挿入を求めて、
また射精を求めて、
また失神を求めて、
フェラチオを再開した。
しゃがんだバルコニーの足元には
性器から垂れだす
卑猥な混合液が水溜りをつくっている。
自らも認める、すさまじいまでの
性欲の発露の連続には
判で押したように
「あなたがこんなにしたんじゃない。」
というつぶやきが返ってくる。
一向に回復しないこちらのペニスに
あきらめたのか
さすがに、過激な行為が続いて疲れたのか
ようやく、バルコニーから
部屋に戻ることになった。
二人とも崩れるように
ベッドの上に倒れこんだ。
さっきはベッドでの行為が物足りなくて
ベランダの行為を持ちかけたのはこちらだった。
なのに、ほうほうの体でベッドに戻り
ほっとため息をついたのも、やはりこちらだった、
今度はゆっくりと、あくまでゆっくりと
全裸の身体で抱き合った。
そのまま、動かずにいる。
BGMのスタンダードナンバーが妙に心地よく
意識がふわっと遠のいていった。
三十分ほどまどろんだだろうか?
人妻も同時に目を覚ます。
お互いの瞳を見つめあいながら微笑みあう。
全裸の身体でしがみつきあう。
そこに切迫した性欲はなかったが
うねりのように静かな欲望が再来する。
決してそんなことはないのだが
まるで呪いあい、傷つけあうような
フォルテッシモの「熱いセックス」もよいが
いつくしみあうような
ピアニッシモの「静の性」もいいものだ。
ゆっくりとしたキス。
ねっとりとしたキス。
舌を絡ませ、
うごめかせ、
歯茎を押し合い、
唾液を吸いあった。
こちらの胸に押し付けられる
とがった乳首を
こころよく感じるうちに
ようやく下半身に力がわいてくる。
それを感じ取ってうれしそうに手で包んでくる。
こちらの右手も、手入れされたヘアを
掻き分けて降りてゆく。
クリトリスを通過して、中指を奥に差し込む。
さっきの行為の残滓もあるのだろうか、
濡れていた。
潤んでいた。
湧いていた。
溢れていた。
垂れていた。
流れていた。
さらに指をすすめ、性器の中で大きく円を描くと
「あっ」という感じで顔が反り返り
白いのどがなまめかしく突き出され
「ああ」とため息がこぼれる。
中指を抜き去り、指についた愛液を
乳首に刷り込むと、たまらず身をくねらせた。
静かに、
だが確実に、
また桜色に染まりだした全身に
舌を這わせて
丹念に、丹念になめあげた。
髪の毛の付け根を
眉間を
瞼を
耳朶を
唇を
肩口を
乳房を
乳首を
うなじを
脇の下を
背中を
脇腹を
臍を
下腹部を
ヘアを
クリトリスを
ワギナを
臀部を
アヌスを
内腿を
膝裏を
足首を
足指を
しゃぶり、吸い、噛み、唾液を塗りつける。
このプロセスの中で
確実に何度かのアクメに達している。
感きわまって、身体をよじらすたびに
その動きにつれて搾り出されるように
愛液がほとばしりだして、
また新たなシミをシーツにひろげる。
だが、今度は歓喜で声を上げることはなかった。
わめくと、せっかくの深い悦びが
逃げていってしまうと思っているかのようだった。
だからささやく。
かすれた声でささやく。
「ああ、いいの。いいのよお。」
「やだ。やだ。」
「感じるう。」
「ごめんなさい、あなた。」
「私、またいけないことしてる。」
「イクのよ。いっちゃうのよおお。」
「こんな悪い人にイカされるのよおお。」
「イクの。イクの。いやなのにイクの。」
「いや。いや。いやああ。」
「ああああああああ。」
しばしの悶絶。
そして、また
フェラチオとクンニリングスの交差が始まった。
先ほどの狂った性行為とは
まったく違う「普通のセックス」。
なのに身体は
「これもいいの」と訴え続けているという。
「あなただと何でも感じちゃうの。」
そういうと、こちらのペニスをしゃぶる速度を速める。
こちらも染み出る愛液をはげしくすする。
「い、イキます。」
「またイク。いくうううううう。」
静かに流れるスタンダードナンバーを聴きながら
男も女も、いまこの時間に耽溺している…
まさにマイフーリッシュハート。
愚かなりしわが心。
(続く)
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