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15th Route 246 Part 3 一方では早くホテルに

2020年08月01日 01:08

15th Route 246 Part 3  一方では早くホテルに

一方では早くホテルにたどりついて
熟れた、
ムれた、
濡れた
肢体を思いっきり舐めまわしかった。

その一方では、この車の中で
股をひろげきり、
ほとばしる愛液をすすり。
悲鳴をあげさせて
よがり狂わせたかった。
この相克する二つの思いゆえに
路側帯から
なかなか出ることができなかった。
助手席から乗り出して
覆いかぶさるこちらの口に
濡れた性器を押し付けるようにしながら
なお、欲望とは反対の言葉を吐く人妻
淫猥のきわみでもあった。
「やだ、舐めちゃやだ。」
「そんなとこ舐めるなんていけないのよお。」
「く、くるよ。くる。」
「見られちゃう。やだ恥ずかしい。」
狭い車内でおもいっきりわめきながら
身体をもてあますように
よじらして暴れる。
すでに何度かの高みに
達しているはずなのに
なお、イクことを求め続けて
性器突き出している。
さんざん舐めあげて
たっぷりと愛液を滴らせたから
しばし口を、舌を
休ませることにした。

口と舌から、
手と指に蠕動の主役を変える。
中指と薬指を二本深く差し込んで
ひらひらとさせながら
ゆっくりと回転させては、
浅く深く送り込んだ。
簡単に達した。
「ひーい。」
という悲鳴に同期するかのように
大量の愛液をはきだしながら
全身を硬直させ、
そのくせ
性器アヌスを収縮させ
こちらを抱きしめるかのように
腕がさし伸ばされ空をあがく。
ダッシュボードに脚をあげて
大きくひらいたままのカタチ。
そのままの形で
しばし静かになり、動かなくなった。

悲鳴が支配していた車内が
いまは荒い息使いに満たされる。
ごうごうという走行音は
相変わらずだったが…

ボクシングのラウンドの間の休憩。
楽章が終わったほんの息つきの間。
行為と行為の間のわずかな間隙。
まさに、この瞬間だった。
バックミラーに赤い光の点滅が映る。
いかに見せることに快楽を覚えても
相手が公務中の警察官
願い下げだ。
ミラーのなかで赤色灯の
点滅が大きくなり
パトロールカーが
こちらの車の横を通り過ぎて
前に停車した。
警官パトロールカーから降りてきて
ゆっくりとこちらに歩いてくる。
妖しい雰囲気は一挙に壊れて
あわて気味に
身づくろいを済ませる。
運転席側のガラスが
こつこつとノックされるころには
とりあえずの見た目は常態に戻っていた。
「どうしましたか?」
明らかに疑いの目で、
この不埒なカップルを眺め回す。
ただ、その目つきから
カーセックスに狂う若者との違いに
とまどっているのもわかった。
「ここ、非常のとき以外停車禁止ですよ。」
この後の二人の返答と動きこそ
若者にはないものだった。
「そのお、妻が我慢しきれなくなって。」
そういったとたんに
「あなたあ」
助手席からすがるような
目つきが飛んでくる。
「もうダメ。」
そう叫ぶと車を飛び出して、
後方のコンクリートの壁と
車の後輪との
わずかな隙間にしゃがみこんだ。
切迫し、あわてているのは真実でも
あわてている理由はフェイクだった。

なのに…
唖然としている警官の視線をさけるようにして
本当に放尿を始めてしまった。
さすがに視界には入ってこないが、
じゃあじゃあという音でわかる。
しゃがむ足元に水溜りが広がっているはずだ。
展開に驚いて思わず
その方向を見ようとしている警官
「みないでくださいっ」
と背中越しに真剣な
いや、真剣そうな声が飛ぶ。
その声に押されるかのように
「気をつけてくださいよ。」
と言って警官はそそくさと立ち去ってしまった。
消えてゆく赤い点滅灯は
阿吽の呼吸と絶妙の演技をたたえているようだった。

先ほどのよがり顔とはまったく違う
にんまり、とした表情で乗り込んできた。
「おまわりさん、びっくりしてたね。」
「でも、ホントに少しおしっこしたかったの。」
「しちゃったら気持ちよかった。」
「おまわりさんに見せちゃおうかと思ったけど。」
何なのだ、この余裕は?と思ってしまう。
おまけに、本当に放尿するとは。
さすが、経験豊富人妻の対応だと思う。
いささかしらけ気味に路側帯から車を出す。
「あら」というと
足元に落ちているパンティを拾い上げ
もぞもぞと履き直した。
右レーンに移り加速してしばらく走る。
今度は運転にのみ集中しつつ高速を降りて246号へ。
さあベッドの上でさんざん乱れてもらおう。
さっきの続きを数倍の濃度でしてもらおう。
浴室の中で放尿シーンを見せてもらおう。 
そうおもいながら
何度か来たホテルのゲートをくぐった

(続く)

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