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私、警察の常連でした。【伍】初めての始末書

2015年01月13日 14:44

路上似顔絵を描く私に、お巡りさんが寄ってくる。

「駄目だよ。路上に店出しちゃ」

画材を片付ける私の前で、始末書を取り出すお巡りさん


基本は、2度目。
1度目に警告、2度目が始末書だ。
通報の場合は、1度目から始末書になる。

一番最初の時は、交番まで連れて行かれた。これは実際にはレアケースで普段ならその場で始末書を書き、その日は帰ることになる。


表参道交番に着くと、氏名・住所・年齢・生年月日干支メモされて、身分証の提示を求められた。
そして警察無線で照会する一方、六法全書の条文を読み上げながら違反内容の確認となる。

「ところで、私、字が汚くてね。自分のメモなのに、これ読めないわ。貴方干支、何だっけ?」

不意討ちである。デタラメだった場合特に干支はこれでバレる。

お巡りさんの尋問の基本テクニックの一つだ。

そして、お説教のあとに始末書を書いて解放された。


因みに、始末書と呼んでいるけど、書面自体は《誓約書》である。
もう、2度としません!
そう誓いながら、翌日また繰り出していた。

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