禁断の関係その３　「売春」

売春です。とりあえず犯罪ですが、そういう話は置いといて。

これはいろんなパターンがあり、私もいろいろ言いたいことがありましてですね。
「好き」話と「嫌い」話があるんですが、先に「嫌い」を済ませます。

まず。
私は黒髪が好きで、茶髪(というか黒以外の髪)は嫌いです。
女性の外見の良し悪しを考える時、私にとって「髪が黒くない」というのは、
「太っている」に相当します。それぐらい、髪を重視しています。

が、しかし。
そんなことは個人の好き嫌いの話ですから、私の主張が「正しい」なんて言いません。
世の中には、巨乳フェチがいれば微乳フェチもいる。ロリコンがいれば熟女マニアもいる。

年齢はどうでもいい、とりあえず胸がデカければ万事ＯＫとか。
胸なんか男の胸でなければそれでいい、とにもかくにも女は若くないとダメだとか。
顔重視とか、体重視とか。
拘りどころ・拘り度合いもバラバラです。

で、茶髪好きがいれば黒髪好きもいる。拘る人もいれば拘らない人もいる。
それだけのことです。

ウドンとソバのように、きのこの山とたけのこの里のように、
対立するものではあるかもしれない。けど、よーするにみんな男だみんなスケベだ、
流派は違えどみんな仲間だ、と。そんな風に考えています。

が、しかし！
そういう、個人の嗜好とか趣味とかでは片付けられない問題が、茶髪にはあります！
実写ＡＶでよく見る、どおおぉぉしても納得できないコトがあります！

家が貧乏で、生活が苦しくて、家計を支えるために泣く泣く売春する少女ｏｒ奥さん……が、
どうして茶髪なんじゃコラアアアアァァ！　
そんな余裕ある生活してるのに、「泣く泣く売春」って明らかに不自然だろおおぉぉがっ！

そりゃあね。
そこそこの年齢の女性であれば、人前に出るのに全くのすっぴんってことはないでしょう。
どんなに貧しくても、最低限のお化粧はするんでしょう。化粧品は買うんでしょう。多分。
それは理解してます。

（もし、この認識が間違ってるとしても、売春するのであれば、客の前では綺麗にする必要が
ありますしね。綺麗に化粧して、客を満足させることで、次回の指名を得やすくするとか。
料金に色つけてもらうとか。そういうことで筋は通ります）

でも。
黒髪の女性なんてそこらにたくさんいます。
街中にも、テレビの中にも、すっぴんの女性はおらずとも、黒髪の女性はごろごろしてます。

「化粧せずに出歩くなんて非常識すぎる。実際、そんな女性はいないでしょう？」が成り立っても、
「黒髪で出歩くなんて非常識すぎる。実際、そんな女性は……いる」ですからね。
言い訳になりません。

「化粧」は必須であり、似合う似合わない以前に、してなければ不自然かもしれませんが、
「茶髪」は断じて違う！　

しなくても全く問題のないはずのものであり、わざわざ金をかけて茶髪にしてるのは、
金銭的余裕の現れ、贅沢にしか見えません。水道水ではなく、ジュースであり酒です。
そんなものに使ってる金は、生活費や借金返済に回せるはず。

ここで冒頭の話に重なります。
「貧乏ゆえに、泣く泣く売春する女性」を演じる女優が茶髪なのは、
「おしん」や「マッチ売りの少女」を、太ってる女優が演じているようなもの。

その女優のその茶髪が綺麗かどうか、黒髪とどっちが似合うか、というような問題ではなくて。
物語の設定上『不自然』です。私の個人的好みを別にしても。

生まれつき、「金をかけて茶髪にした」と同じような色の髪の人、もいなくはないでしょう。
が、そんなのは１００人に１人では済まない低確率。
そんなレアケースをわざわざ創作物のヒロインで取り上げる必要はありません。
何らかのストーリー上の必然性があれば別ですが。それどんなストーリーなんだと。

実写ではなくアニメやゲームなら、そもそもピンクや水色の髪が
当たり前に存在してますから、どんな色だろうと気にならないんですけどね。
実写で、現実の日本の街が舞台だとどうしても。気になります。

ＡＶについて、ちょっと余談になりますが。
酷いのになると昭和、しかも戦時中とかの、且つ明らかに草深い田舎の、
貧しい家庭が舞台の作品で、茶髪が出てきたりします。

それよりはずっと未来、私の幼い頃でも、校内暴力で先生をボコボコに殴るような
不良学生たちの髪、真っ黒でしたよ。貧乏がどうとか以前に、茶髪はそもそも普及してません。
だというのに。全くもう。ブツブツ。


……さて。
気持ちを切り替えて、ここからは「好き」話です。

さんざん文句言いましたけど、貧乏ゆえに体を売る、というその設定自体は大好きなんですよ。
実写でも、ちゃんと黒髪なら大好物です。本当はおしゃれに茶髪にしたいのに、貧しいから
それができず、地味な黒髪のまま……とすれば、設定の強調として有効ですしね。

一番よくあるパターンとしては、未亡人もので「夫が遺した借金のために」という展開。
取り立て屋にそのままヤられるも良し、肩代わりしてくれた金持ち旦那の囲われになるも良し。

喪服というのも、学校の制服やナース服、バニーガールなんかに勝るとも劣らぬ、
エロス効果のあるコスチュームですし。で、こういう設定だと「男が力ずくで押さえつけて～」
というのは×。未亡人が、涙を浮かべて俯いて、震える手で喪服の胸元をはだけていく、
でなきゃあいけませんようんうん。

もちろん未亡人ではなく、若い娘も良しです。
安アパートで暮らす母一人娘一人、病気がちの母を助ける為に、娘がその身を売って……とか！　
その可哀想さが、痛々しさが、健気さが、美しくエロい！　
過去ログでも語りました、小公女セーラと同じ原理ですねこれは。逆境あってこそ輝く魅力。

そしてそして。
そういう路線で、今のところ私にとって史上最高の名作と言えるのが、
「漂泊者の子守唄」というエロゲです。
今回の画像がそうなんですが……はっきり言ってこれは、世界名作劇場です！

音楽が！　ナレーション（女性）の口調が！　そして背景や服装などが！
どれをとっても、「小公女セーラ」や「愛の若草物語」や
「ロミオの青い空」のような！　ハウス名作劇場のノリです！

貧乏な劇団に所属（全員同居で共同生活）してる女の子たちが、
その貧しさ故に、
昼はステージの上で芝居や手品や軽業などを披露し、
夜は客の求めに応じて男性の家を訪れ、春を売る。

女の子一人ひとり、誰も喜んでそんなことはしてません。
でも、ある事件により、どうしてもやらざるを得ない状況になってしまう。
そんな中で彼女たちは、健気に前向きに、その状況に向かっていく。

団長である主人公はもちろん、仲間の女の子同士の間ですら、弱音を吐かず、
励ましあい、笑顔を交わし、でも時々は脆さも見せて、懸命に生きていく……
その姿の、なんという美しさ！　そしてなんというエロさっっ！

絵も、脚本も、音楽も、演じてる声優さんたちの熱演も
（前述通り、名作劇場そのものなナレーションが特に！）、
どれも素晴らしく。正に、売春ものの最高傑作！　です！

そして。
この作品のようなことは、おそらく現実にもあることでしょう。
風俗に勤めている女性の内、誰がそんなことになっているかわからない。
なのでとりあえず、みんなそうだと思って、私はお店に行ってます。

それに、そんな風に思い込んでいると、興奮が倍増してお得ってなもんですよ。
必然、私自身の、接客嬢に対する態度も丁寧になりますから、
双方にとって利益になります。

と、これにて。
私の性癖を曝け出しまくりました、「禁断の関係」話は終わりです。
異論もあったことでしょうが、ご静聴、ありがとうございましたっっ！