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4th Taipei part 1

2013年12月22日 19:38

4th  Taipei  part  1

沖縄で知り合った女性だった。
まったくさりげない会話から始まった関係が
よもやここまで様相を変えるとは
その時は思っても見なかった。

男同士でも交わされるような
あたりさわりのない話。
普通の出会い
普通の別れ。
お互いにメルアドを教えあって
「じゃあね」
のはずだった…

そのうち
メールが頻繁にくるようになった。
中国東南アジアビジネスの話。
日本での犯罪の話。
頭の良い女性特有の
整然とした論旨に好感が持てて
こちらも長文のメールを
返信するようになった。
そのうち少しづつ
お互いのことを書くようになった。
三十代なかば。
人妻
亭主はきわめて淡泊。
よって不倫経験あり。
ただ相手の男が
腕に妻子の入れ墨を彫った。
その腕で抱かれるのが
たまらなくいやになって別れたという。
沖縄
タトゥーを入れる男。
この二つの事実に
ふとひらめくものがあって
英文でメールを送ってみた。
帰ってきた返事はQ.E.D.(証明おわり)。
図星だった。
亭主は米軍人。
彼女国籍アメリカ
大阪出身沖縄は単なる任地。
じきにアメリカに帰るという。
この頃から
メールの濃度が高まってきた。

会いたい。
それも渡米前の最後の出会い
けだものの交合の時にしたい。
クリトリスピアスをつけたから
思いっきり舐めて欲しい。
こんな強烈なメールのやりとり
次第にたかまり
双方の中間点ともなる台湾
落ち合う約束がやがて成立した。

折しもサーズのころ。
厳重な検疫体制の当時は決してモダンとはいえない
台北中正国際機場は
当時は決してモダンとはいえないターミナルだった。
先着した彼女と到着ロビーで出会う。
そのまま、空港ホテルへ。
観光でもビジネスでもなく、
ただ抱き合うためだけの奇妙な出張だった。
味もそっけもない
おまけにゴージャズでないホテル
やや落胆しながらドアを閉めると
少しのためらいもなく
熱いキスをかわす。

歯と歯が、がちがちとぶつかり
舌と舌が、ねっとりと絡み合い
唾液唾液が、ぐじゅっと混じり合い
唇からこぼれる。

高い窓のカーテンを開けると
そこは夕暮れの飛行場のかたすみ。
貨物用のエアバス
ぽつんと置かれている。
やれやれ、また飛行機か。

成田では、痴態
駐機場の人たちに見せつけようとした。
異常にたかまって、愛液を垂れ流しながら
おまんこ飛行機がつきささるう。」
ガールフレンドがわめいた。

羽田では、展望デッキの片隅で
タイトスカートに手を突っ込んだ。
指を入れただけで大量に垂らし、
挙句がすさまじい放尿シーンをみせつけた
アイドルのような美人のOLは
朝まで一睡もせずに交わって
名前も知らないまま別れた。

そしていま
ここ台北でも飛行機を背景にしての
行為が始まろうとしている。
窓が小さく、その位置が高いのも少々不満だったが…

ファーストキスとはとても言えない、
長く、そして粘っこいキス
むかいあって…
後ろから抱きしめて…
ベッドに倒れ込んで…
どんな不自由な体勢になっても
唇と唇はむさぼりあいながら
決して離れない。
ペニス性器を舐めあうことになる舌は
いま、その先触れを楽しむかのように
二匹の蛇となって相手の口の中を
ぬめぬめとのたくりあう。
唾液を送り込みあい
端からたらたらと垂らしはじめても
お互いに意地を張り合うかのように
唇をより強くおしつけあう。
このキスだけでペニスはいきり立つ。
その高まりを押しつけると
腰を振りながら
抱きつく力と唇を吸う力が強まる。
女がこの仕草をするときは
決まって性器から
大量の愛液
ぐじゅぐじゅと噴きだしているのだ。
それを確かめたくて
唇を吸いあったまま
手をスカートの下に入れてみた。

案の定、奥に達するまでもなく
生足の太もものところで
濡れ方が確認できた。
ようやく唇を離して
「ぐしょぐしょだよ、もう」
とささやくと
それだけで感じるのか、ぐらりと腰が揺れる。
もちろん、こちらの手は
太ももでとまることなく
小さなパンティの横からすべりこんで、
割れ目にそってじかに
ぐしょ濡れの元になる部分にまで伸びてゆく。
そして
クリトリスに触れようとさらにのばしたときに
指先が固いものに触れた。
「これだね、ピアス。あとで全部見せてもらうよ。」
「いっぱい舐めて。そのためにしたんだから。」
そういいながら
指がもっと入りやすいように少し腰を落とす。
当然、性器のさらに奥に指が達すると
「あかん」
と言って軽く達した様子だ。
「聞いていて」
と言いながら指を激しく動かす。
もちろん二人とも立ったままだ。
「聞いて」
ぐちゅぐちゅ。ぐちゅぐちゅ。
「すごいよ」
ぴちゃぴちゃ。ぴちゃぴちゃ。
「イヤらしいよ」
じゅわじゅわ。じゅわじゅわ。
驚くほど長い時間をかけて
この淫猥なコンサートを二人で楽しむ。

「いつも、こんなにおまんこの音たてるの?」
アメリカ人のくせに主人は淡泊なの。」
おまんこ、こんなに濡らしたことない。」
「じゃこれからいっぱいこんな音たてようね。」
「うれしい」
そういうと再び唇を押しつけてくる。
こちらのズボンのジッパーをおろして
つまみ出すと
馴れた手つきでしごき出す。
しばらくこうして二人とも指をつかっていたが
じょじょに息づかいが荒くなってきて
むしりとるように服をはがし始めた。

おそらく、この部屋にいる限りは
行為を楽しむためのパンティ以外は
いっさい身につけることはないだろう
沖縄らしくマリンスポーツ
特にスキューバをやるという。
それだけに
その小ぶりな肢体はよく日焼けしている。
スポーティシャツ
ダンガリーズのミニをとると
水着のラインが際だってセクシーだ。
ブラも、小さなTバック
国籍どおりのアメリカ製だ。
乱暴に上着は剥がしたくせに
ランジェリー姿は
ゆっくりと
じっとりと
ねっとりと
視姦する。
ブラを突き上げている固くなった乳首
肩口に青で彫られた天使タトゥー
ぐっしょりと濡れそぼって黒いシミをつくり
形もあらわに張りついた青のTバック
「すてきだよ。セクシーで。」
というと、横目でにらむふりをし、
自らブラをはずし、Tバックを片足だけはずす。
わざと全部脱がずに
片足にまとわらせている、という
こんなしぐさは
きっと不倫相手が教えたのだろう。
剃毛したのだろうか
ほんの少しの淡いヘアー
そして銀色ににぶく光るピアス
卑猥さを際だたせている。
すでに、ごぼごぼと
愛液をにじみださているそこは
ぬめぬめ、てらてらと光っている。
たまらず、こちらも全裸になって
ベッドに押し倒す。
そして
いきなり体勢を入れ替えて
片方にパンティがからむ足を思いっきり広げて
いきなりぐしょぐしょの性器を吸い上げる。
かなり性急なこの行為が
かえって意表をついてしまったのか
おびただしい量の愛液を噴きだして
「あかん」
とさけびながら
身体を痙攣させてイッてしまった。
早いというよりすばらしい感度だ。
これから二日間、たっぷりと
この愛液
このクリトリスピアス金属臭と
この肩口のタトゥーに歯形をつけることを
味わい尽くせるのだ。

身体をつないだ瞬間から
別れが待っている交わり。
その激しさを充分に予感させる
前奏曲ではあった。

(続く)

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