デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

いただきます

2013年03月01日 01:25

最近よく
「こっちはお金を払ってるんだから」という言葉を耳にします


クレームスーパーや、コンビニなど
いろんな場面で聞いています


私が今までで一番ひどいと思ったのは
学校の給食でのこと



私が懇意にしてる施設の子たちが通う小学校での出来事ですが
「なぜ給食を食べるときに「いただきます」を言うのを強要するのですか?」
というクレームがつき
クラスの半数の父兄さんが「そうだ」と呼応したことがありました

たまたま私が彼と「父兄参観」に施設の職員さんの代理で行ったときのPTA会議で出たのですが
「いただきますは普通、言うでしょ」
としか私も思わなかったのを覚えています



話を戻しますが、父兄さんの言い分として
「こっち(保護者)は子どもたちの給食費をちゃんと払ってるのです。
だから、いただきますを強要しないでほしい。
レストランで食事をするときに、お店側は「いただきます」を強要しませんよ」
というのが言い分でした


私「そういう考え方もあるのか」と、ある意味納得しかけたのも事実です

先生は父兄さん方の意見にただただ
「決して強要するわけではなく、礼儀として・・・」
と返すのですが
「お金を払ってるのに、さらにあいさつをさせるのはいかがなものか?」
とまくし立てる父兄の方々


10分ほど教室が盛り上がったころ
私の彼が挙手をして、ゆっくり話しました
とても納得のいくお話を、私は今も覚えています


彼「みなさんは、いただきますの意味をどうとらえているでしょうか?
「いただきます」は、あなたの命を「いただきます」と
あなたの時間を「いただきます」の意味と、僕はとらえています。

みなさん、ご家族やお子さんのお食事を毎日作るのは大変なことでしょう。
ご苦労お察しします。
そして、こちらの父兄さんの中で
お子さんのお食事を作ることを「嫌だ」と言う方がいないのも事実でしょう。
それを踏まえてお話させていただきます。


まず、命を「いただきます」は
その通り、食べ物となった動物、植物の命を「いただきます」の意味です。

みなさんは、「動物」と「植物」の違いを考えた時
どれが「動物」で、どれが「植物」かを
どうやってわけますか?

それはとても簡単なことです。
自分で栄養を作ることができるのが「植物」
それ以外が「動物」なのです。

動物は動けますが、植物は「動きません」
動けないのではなく、「動かなくていい」なのです。
自分で栄養を作れるのだから、栄養を探しに行かなくていいのです。

ですが、動物は栄養を自分で作れません。
だから、他の「植物」や「動物」を食べて栄養とするのです。
生きたいという思いが、栄養を摂取したいという行動になるのです。
自分が生きるために、他の動物や植物の命を奪わないと生きていけないのです。
そのとき「あなたの命をいただきます
あなたの命をいただいて、私は明日も生きていきます」
という意味につながります。



そして、時間を「いただきます」についてもお話したいと思います。
みなさんは朝、昼、晩とお食事をご主人やお子さんに作っていると思います。
それは1日のうち、何時間ほどの時間をかけているでしょう?
朝食を作るのに30分、お昼を作るのに30分、夕食を作るのに1時間かかるとしましょう。
すべて合計すると、2時間ですね。
1日24時間のうち、2時間というあなたの時間を使って
お食事を作っています。
これは12分の1です。
人生の時間のうち、12分の1の自分の時間を使って
自分以外の人の食事を作っています。
あなた方お母さんの人生の「12分の1」の時間をいただいて
あなたがたのご主人やお子さんは食事をすることができるのです。
あなたがたの「人生」という時間をいただいて、家族は生きているのです。


それはレストランでも
ここ学校でも同じことです。


お金を払って、給食を作ってくれる方々の「人生の時間」をいただいているのです。
一人一人、寿命は違います。
100年を超しても、生きていられる方もいれば
30年で人生を終える方もいます。
何年生きるかわからない方が「人生の時間」を
お金という代償で提供してくださっています。


どちらも、「命をいただく」につながっています。
どうでしょうか?
「いただきます」を言わない理由が、見つかりましたか?」


理解力が乏しい私は、あとで自宅で教えてもらいましたが
その言葉に反論する父兄さんは誰もおらず
「おっしゃる通りです。」
と、一人の女性のお言葉をきっかけに拍手が起こりました。



お金を払うことは、とても大変なことです
懸命にお仕事に励んで、得たお給料で支払うのですから


ですが、「いただきます」を言わない理由にはつながらないし
食べ物や作ってくれた方への感謝を忘れてはいけません



この件の数ヵ月後、また父兄参観がありました
その時は私も彼も行っていませんが、
PTA会議のときに対応に困っていた担任の先生が
施設の職員さんに言ったそうです


「前回の参観日以降、給食のときに子どもたちが率先して
「いただきます」を言ってくれるようになったんですよ。
子どもたちに聞いたら
「お母さんが、(食べ物と、作ってくれた人にありがとうの気持ちを忘れたらダメ)
って教えてくれた」
って言ったんです。
本当にありがとうございます。
私にはこんな素晴らしいことは教えられません。」








私は、それまで「いただきます」は
目の前の食べ物を「いただきます」としか考えていませんでした
ですが、何度も彼に教えてもらって
食べ物や作ってくださった方への感謝を忘れず
「いただきます」の言葉を言うようになりました

私は、感謝を忘れない彼が大好きです
そして、彼と同じ日本人に生まれてこれて
とても誇りに思っています


いつまでも、「感謝」を忘れない
綺麗な心でありたいと、いつも思っています

このウラログへのコメント

  • みずうみ 2013年03月01日 01:29

    す・・・すごい!

    そんな素敵な考えを持てるような人間になりたいですな!

  • イチゴちゃん 2013年03月01日 02:55

    > Kai-xxさん

    少し違います。
    「今、生きていることにありがとう」という意味でのお話なんですよ。
    命をいただいていることへの感謝を
    「いただきます」という言葉に乗せて伝えているというお話です。

  • かっちん 2013年03月01日 03:04

    違わないと思いますよ。挨拶や御礼を出来ると言う事といただきますの意味の話は全く別の話です。

  • とりあたま 2013年03月01日 03:11

    彼の言った様な事を言えない・子供達に教えられていなかった人間が教師になってる事も問題だね。

  • 小太郎. 2013年03月01日 05:41

    いただきますとごちそうさまが言えない人って
    軽蔑に値すると思うなぁ...

  • イチゴちゃん 2013年03月01日 07:29

    > かっちんさん

    文はよく読んでください。
    話の内容がずれてるというコメントじゃないですよ。

  • 涼♪ 2013年03月01日 07:41

    素敵なログです♪「いただきます」を強要するなとは、びっくりな意見ですね( ゚д゚)僕も同感です。

  • 玉雄 2013年03月01日 08:37

    実際の意味は知りませんでした

    俺は昔から食物と料理を作った方への
    感謝の気持ちでした

  • レオンティウス 2013年03月01日 08:49

    そんな親がいるからモラルなんか無くなっていくんですね。
    店を出る時に「ごちそうさま」って言うけどなぁ

  • ひげひげ 2013年03月01日 09:00

    作ってくれてありがとう、と僕はウチでは加えています。

  • Han 2013年03月01日 12:08

    子供には ごちそうさま をありがとうの気持ちを込めなさいと言ってます

  • ラブリー 2013年03月01日 23:11

    ためになる、お話ですね~素敵やん

  • masayan0107 2013年03月01日 23:24

    何時からでしょうか?
    日本人が金さえ払えば何をやってもいいと考える拝金主義に陥ったのは…
    嘆かわしい

  • イチゴちゃん 2013年03月06日 01:52

    > EROXILEさん

    くだらんのはあなたの日本語です。

  • nori8 2013年03月06日 09:31

    彼の言ってることはそのとおりだと思いますよ
    すごくいい人を彼氏に出来てイチゴちゃんは幸せだね!

  • 芦野麗 2015年01月24日 17:28

    目が点ですね。
    社会の縮図なのかなぁ。
    その保護者連中の親(児童の祖父母)の顔を拝見したいものです。

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

イチゴちゃん

  • メールを送信する

イチゴちゃんさんの最近のウラログ

<2013年03月>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31