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オモテの続き Hシリーズ★2月末監視委員会議 D実ちゃんは何者?

2012年03月05日 21:56

さてさて、その後、他の人を隣の部屋に残し、間仕切りとしてパーティションを引き、
こちらの部屋にミニお膳を置いてお茶をセッティングした。「Y本さん・F原さんこちらへどうぞ」と招きいれ、
A代表と私とY本さん・F原さんの4人が座った。

A代表の話題は予想通り、D実ちゃん辞任の件から始まった。
「ゆりさん・Y本さん・F原さん、ご存知の通りD実ちゃんは辞任しました。彼は監視委員制度の発足者であり、
かつてのA+B団体と警察被害者であるJ野氏に積極的に働きかけた人です」

そうだ。この監視委員会はそもそもD実が警察のあり方に異議を唱えた結果結成された。
A団体春のハイキングの際に参加した男性が、家に行きたいだの自分の家に来いだのとしつこく女性に付きまとったり、他の人を携帯カメラで撮影したりしているのをD実ちゃんが咎めたところ、この男性は警察官であったことが発覚。D実ちゃんが「警察に治安を任せておけない。かつての被害者の頼りにならないから、私達一般市民で別に監視制度を作ろう」と言い出したのがきっかけである。

つまりすべてはD実ちゃんからスタートしているのである。にも関わらず、D実ちゃん自身が最初の辞任者となってしまった。

代表の話は続く。「D実ちゃんとはその後話したけど管轄警察の幹部が、D実ちゃんに『あんたはホントにかつての被害者息子か?もし嘘なら今のうちに言うほうがいいよ。これまでは不当利得がないから調べもしなかったけど、こちらの職務権限としてあんたのお父様に聞きに行くこともできるよ』と言われ、彼が何も知らない父に、A団体と親しくなったことすら知らない父に言われて、心臓後遺症がある父が驚いたら大変だと思い、警察官の言うままに『被害者親族ではありません』と念書を書いたらしい。どうして私か誰か役員に事態を相談してくれなかったんだ?と言ったけど、警察官は猶予をくれず、今ここで書かないと即刻あんたの家に部下を手配すると言われたらしい」。

Y本さんは憤慨しながら言った。「その話、前回のネット会議でも聞いたけど、そんなん脅迫ですよ。脅迫で書かされたものは無効でしょう。D実ちゃんを脅迫して書かせたんだろうと警察突っ込みいれてやったらどうですか?」と。

A代表いわく「と、ここまではD実ちゃんから聞いた話だけど、警察はまた違うことを言った。『彼を脅迫なんかしていない。彼に本当に被害者息子なのか?もし嘘ならこれからは大変だよ、君は詐欺前科もある。少しのことでも詐欺行為と見なされて起訴される場合もあるよと諭しただけだ。そしたら彼が嘘でしたと言ったんだよ』とね」。

F原さんが言った。「D実ちゃんは詐欺前科もあったんですか。人づてに前科のある人だとも聞いたけど。ヤクザ喧嘩して傷害罪もあるとは聞いていたけど。でも、警察は結局、D実ちゃんの家に行ってお父さんに全部ぶちまけちゃったんでしょう?最初から警察はD実ちゃんを嵌めるつもりだったといってるようなもんじゃないですか?」と。

A代表は伏せ目にして言った。「警察の人はまた違うことを言うんだ。数日前にD実ちゃんの父だという人が警察に来て、『息子がA団体と関係していませんか?息子の持ち物からA団体の名が入ったテキストがいくつもあったから気になって』と言って、D実ちゃんと住所が同じ保険証を証明のために持ってきていたので、父親が息子を心配しているのだろうと思い、D実ちゃんが委員会を作ったことを話した、と言うんだ。D実ちゃんの家に行ったりしていない、とね」。

なんだか頭が混乱しそうだ。D実ちゃんの言うこと、A代表が警察から聞かされたこと、
温度差がある。

結果はひとつ。“D実ちゃんは監視委員を辞退した”
その結果に行くまでの道筋が違う。

芥川龍之介作の「藪の中」を思い出した。
武士武士の妻・盗賊、三人がそれぞれ違うことを言う。
真相はどうだったのか?藪の中。

黒澤明監督の「羅生門」という映画にもなっている。

・・・しかし、これは創作小説ではなく、現実である。

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