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物語6

2012年01月06日 18:50

「そんなんすると出ちゃうから……、交代して。」

私は彼女の口からペニスを離した。

「ちょっと横になって。」
ベッドの上にNを横に寝かせ、上になった脚の足の甲から腰にかけて「チュッ」とわざと音を出しながらキスの雨を浴びせる。

腰まで来たら反対向きにさせて逆の脚で同じことをする。

次はうつ伏せに寝かせて、背中とうなじをじっくりと攻める。股を開かせてその間に両膝を付いて中腰になった私は、背中から脇腹にかけて両手で軽く摩擦してみた。

「やん気持ちいい。ずっと摩ってて欲しいわ。」
「そう?じゃ少しマッサージしてあげよっか。」

学生時代に、ある武道を習っていた時に、拳を使って背骨を整える修養をしたことがあった。両拳の平らな面を背骨の両側に押し当てて、ゆっくりと体重を乗せながら移動するのだ。

「気持ちイイ……、それ、お尻にもしてくれる?」

Nの大きな尻を腰から下に向かって拳が縦断する。一度萎え勃起が、尻を触りながら回復してくる。

「じゃ、また仰向けになろっか」

仰向けになったNの締まった足首からふくらはぎにかけて、片方づつ丁寧に両手で膝に向かって擦り上げる。足首外側には女性器に通じる経絡(ツボ)がある。十分にマッサージして性器血液を送り込むイメージ愛情を込めて擦った。

全身の筋肉弛緩してリラックスしてきたようなので、膝から上にとりかかる。
柔らかい太股……。
どう攻めようか。
腰骨の少し下後ろあたりに「女のスイッチ」みたいなツボがあると聞いたことがある。誰が言ってたっけ。
私はNの白い柔らかな太股の外側をリンパにそって撫でるように両手でマッサージした。時々脇腹まで手を滑らせ、下に戻るときに乳房にも微かに触れるようにする。

「あん……。」
乳房に触れる度に感じるのか声が漏れる。同時に少しづつ股間の緊張が緩み、股が開いて来る。

開いた股の間に両手を差し込んで内腿を愛撫した。
局部に触れそうで触れないもどかしさ。

割れ目から再び白濁した汁が滲み出してきている。柔らかなヘアが可愛い。
私はそのヘアに自分の玉袋をソフトに擦り付けた。
あぁ、なんて柔らかで気持ち良いんだろう。



Nと待ち合わせ場所で会って初めて実物のNを見たときから、自分の中ではもうこのセックスは始まっていた。だってその瞬間から感じていたもの。心が宙に浮いているような、そういう感覚があったのだ。他愛ない話をしながら、胸は高鳴り、陰茎ズボンの中で窮屈に硬くなっていた。

こんなタイプな女と毎日暮らし、時々はセックスする彼女の夫が羨ましい。Nは夫のセックスが自分本意で嫌だと言うが、Nを求める夫の気持ちは分からないでもない。

でも自分だったら、むやみやたらにセックスは求めないと思う。むしろ、焦らされ、待たされたい。Nが自分を求めてくるのを待つのはどんなに楽しみだろうか。普段は見るだけで我慢する。触りたい気持ちは押さえて、なるべく紳士的に振る舞おう。しかし、Nの方からセックスを求めてきた時には、私は奴隷のようにそして野獣のように従い、でも支配されたい。私の性欲はNに支配され、Nが求める時のみ解放されるのだ。もちろん自慰なんてもっての他だ。

そんな白日夢を見ながら、マッサージを続ける。

白濁の愛液が、会陰を伝ってシーツに届くのを見ていたら、無性にそれを味わいたくなった。

濡れてるよ、すごく」
「やだぁ……、濡らしたの、あなたじゃない」
「舐めてもいい?」
恥ずかしいよ……」

再び股をM字に開いて、唇を近づける。クリトリスのあたりに軽くチュッと口づけると、Nの腰がヒクッと動いた。

つづく

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