- 名前
- チナツ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 福岡
- 自己紹介
- 裏(*´▽`*)キャ
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一生癒えない傷を
2011年09月20日 22:50
…慣れない。
「彼」の居ない日常に。
出先から必ずメールをくれたり
エレベーターの前で待ってたり
倉庫の近くで張ってたりする
“カレシ”の彼はもう居ない
居るのは席を2つ隔てたとこのデスクに座ってる“主任さん”の彼だけ
その目はあたしをもう追わないし
執拗に絡んでくることも無い
それが我慢なのか
カモフラージュのためのブラフなのか
本心なのか
あたしには解らない
少しだけ二人だけで話せる機会があった
「◯◯ダムで」
「ダムで?」
「一度だけ外で会ったことになってるから」
「えっ?話しちゃったの?」
「毎日毎日しつこくて…」
「…なんで折れちゃったの」
「あまりにしつこいから」
「だめじゃない…?」
「何にも無いのにあのメールは無いって言われた」
「それはそうかもしれないけど、でも、しらばっくれないと…」
「一度だけ外であって一度だけチューしたことになってる」
「それ…」
「襲ったって事になってる」
「え…」
「まあ、間違ってないし」
「は…」
「俺が悪者になってるから」
待ってよ
襲われてないもん
そう言おうとした瞬間
「そういうことなんで」
会話は終わってしまった
丸一日あたしは仕事しながら考えて
何度も
「ダメだよ…」って思った
帰る間際
「やり直したいんならあたしをかばっちゃダメだよ」ってやっと、彼に言えた
あたしを想う気持ちを奥さんに気付かせちゃ、ダメだ。
「もどりたく、ないの?」
「うーん…」
「離婚って言われる?」
「うん。言われてる」
「離婚しちゃうの?」
あたしの問いに彼はただ無言で…いた
「…」
「…」
「…どうしたいの?」
「…わからない」
「…」
「…」
「…別れようって言わないの?」
「多分信じないよ」
「ちがう。あたしに。」
「…!」
また無言なる、彼
「…言ってもいいんだけどさ、、、」スゴく小さな声で彼は言った。そしてその後言葉を濁した。
そういうの、逆効果だから。「言っても良い」って思ってないだろ。そんな風にあたしを想わないで。突き放してくれなきゃ、諦めきれないよ・・。
「ね、…どうしたいの?」
「…うん」
彼は彼で異動希望を出す気でいたと、教えてくれた
東京勤務に。
「単身赴任で行ったら…遊びに来てくれる?」
あたしは笑ったけど
「うん」とは言えなかった
「進まないといけない道は、わかってるんだけどさ」あたしも会社を辞める気でいる
「あとは」
「…」
「…気持ちだけ。」
「…ん。」
「…」
「このままで良いとは想ってないんだけどね」
「うん」
二人ともお互いと離れないといけないと思ってる
それは多分本当なんだろう
だけど、もっと強烈に離れたくないと思ってる
それも本当だ
重ーい空気を払拭しようと
「もしさ、ダメだったら、結婚してくれた?」笑いながら聞いた
笑いながら「あー。したよー(笑)」って言って欲しかった。
彼の答えは
「………ん。
…
…
…結婚、したかった、ですね。」
すごいためて、そんなこと言わないでよ
そんなに本気で言わないでよ
あたしは笑いたかったのに
何も言えなくなってしまった
嬉しかった
その言葉だけで十分
そういおうとした言葉さえ飲み込んでしまった
辛そうだった
あたしは何にもしてあげれない
帰りの車の中で泣いた
目の腫れが収まるまでしばらく家に帰れなかった
こうやって毎日
一生癒えない傷を
つけあう
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