- 名前
- チナツ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 45歳
- 住所
- 福岡
- 自己紹介
- 裏(*´▽`*)キャ
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事件6
2011年09月12日 20:35
あたしのお休み明け土曜日
彼に早く会いたかったけど
同時に会うのも怖かった
土曜だからほとんどの人はおやすみで、出勤はあたしとおじちゃんと彼
おじちゃんがいる時はまともに話できないから
おじちゃんトイレとか行かんかなと、思いつつ
でも本当にトイレいったらド緊張して話できずみたいな一日だった
定時を過ぎて「おさきー」と、おじちゃんが帰り
事務所に二人
カタカタ…
パソコンを打つ音だけしてる
話そうと思ったら彼が離席して
暫く待ってた
もどってきたらちゃんと話そうと思って。
あたしの仕事はとっくに終わってる
「もう帰ろうかな…」と思った時
彼が帰ってきた
「帰りましょう、よ」
「うん。これ、終わったら帰ります」
しーん…
カタカタ…
「…一緒かえる?もう、そういうのもしない?」
「今日車だから」
「そっか」
「……だいじょうぶ?」
顔をあげる彼
「まあいろいろと」
「やっぱりあたし、ここの仕事辞めるよ」
「もう、ちょっと、待ってて」
「………うん」
「……」
「自分だけ、無傷で居ようとは思わないから」
「………今話し合ってマス」そういいながら彼は出てった
この話をしたくなかったのか
本当に外に用事があったのかは解らない
たぶん
逃げたんだと思うけど
少しして帰り支度を始めた
戻ってきた彼に「倉庫行く?w」って言ったら
「襲われますよ」って言われた
「襲われたいもん」って言うと苦笑された
「かえるね」って言って事務所を出る
お昼食べたお弁当ケースをロッカーから取ってきて事務所の前を通るとまだカタカタやってる彼がみえた
後ろ姿を見ると胸が締め付けられた
息が出来なくなった
まだ一緒に居たかった
事務所に入る
「帰りたくないよ」
「ん?」
「もうこんな風にお話しできるの最後かもしれないよ」
「……」
ちょっとだけ話して
ふとした瞬間に
「…別れても、いいよ?」
って言ってみた
声が震えてた
もちろん別れたい訳じゃない
けど、
ふたりとも知ってる
そうするより他無いってことを
「別れたいときは言うから」
って
そう言われた
「あたしは、それ、待ってなきゃいけないの?」
「…あ、そうか」
でも、かれは結局、「待ってて」って言った
あたしは頷いた
待ってる
けど、なにを?
泣いてしまった
「なんで…?」って彼は驚いて
ウロウロしだした
いかん
泣いたりしたら彼が帰れなくなる
そうは思っても一度火がついた涙はそうそう消えてくれそうになかった
彼は帰り支度を始めて
「かえろう」って事務所を締めた
涙でぐちゃぐちゃだから
見られたくなくて
少し遅れて下駄箱に付くと
彼がこっちをむいてた
人が居ないのを確認して下駄箱の隅でキスした
顔も気持ちもぐちゃぐちゃで
逃げようとしたら右手で頭押さえられた
抵抗をやめた
やっぱり、嬉しかったから
ほんとはギュッてしたかったけど
意地っ張りで出来なかった
わからん
もう
なにもかも
けど
待ってる
このウラログへのコメント
待つのも恋のうちですねぇ…
切なさを感じるけど(´ω`)
究極にせつないと、身体に異常が出ることに最近気付きました。胸が痛いです> 優Sさん
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