- 名前
- 京介
- 性別
- ♂
- 年齢
- 71歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 30歳未満、未婚、ログ更新の無い方のメールお断ります。 犬猫が大好きで、勿論女性はそ...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
恵理香 25-家出
2011年03月12日 00:26
高校3年になった恵理香は、毎日がつまらなかった。
男子はだらしなく、体だけを求めて来て、それが見え見えなのだ。
さすがに最近は母の苛めも無くなったが、相変わらず義父に毎週抱かれていた。
そしてある日の夜、母と義父の会話を聞いてしまう。
「あの子が高校を卒業したら、あいつからの養育費が無くなるのよ」
「あぁ」
「ああって言うけど、毎月7万が無くなる」
「家のローンもまだまだ残ってるし、下の子がすぐ高校」
「あんたの給料が低いとは言わないけど、今までのような贅沢は無理」
「ああ、飲みに行く回数は減らす」
「それだけじゃ無いでしょ。女もよ!!」
「あぁ分かった」
恵理香は何故か、父の姿が一瞬見えたような気がした。
父ちゃん、生きてる?
その考えが大きくなって来る。
聞いてみよう
誰に聞く?
かあちゃんや義父ちゃん以外で誰?
父ちゃんのお母さん
ばあちゃん!!
恵理香は大事に仕舞っているものがある。
何故だか母には黙っていた方がいいと感じたそれは、父の母親の電話番号とお金。
祖母が困った時に電話をしろと渡してくれたのは、もうずっと前だった。
中学の入学式・・・
式が終わって、母が車を出しに駐車場に行った数分間。
番号が書かれたメモと、何と10万円ものお金を渡してくれた。
次の日、学校が終わると公衆電話から祖母に電話をした。
電話に出て来た女の人は、祖母ではなかった。
全くの他人の様だった。
祖父はそれ以前に亡くなっている。
家に帰り義父に聞いてみた。
「もう3年前に死んでる」
父は一人っ子で、兄弟は居ないとずっと前に誰かに聞いたことがあった。
義父に父の親戚を聞いたが、知らないと言われた。
母ももう知らないとも。
八方塞がりだった。
どうせ母に聞いても教えてくれる筈がなかった。
全てが嫌になり家を飛び出した。
「父ちゃんを探そう」
そう決心はしたものの、どうすればいいか分からなかった。
*****************************************
ブログの方にも来て下さい
http://kyoka2.blog18.fc2.com/blog-entry-1.html
*****************************************
*****************************************
facebookの方にも来て下さい
http://www.facebook.com/pages/%E4%BA%AC%E9%A6%99%E3%81%AE%E6%80%9D%E3%81%84%E5%87%BA/180704948630916?created
*****************************************
このウラログへのコメント
コメントを書く