- 名前
- 京介
- 性別
- ♂
- 年齢
- 71歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 30歳未満、未婚、ログ更新の無い方のメールお断ります。 犬猫が大好きで、勿論女性はそ...
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恵理香 24-料理
2011年03月05日 10:55
二人が携帯を取り出して、番号とアドレスを教え合っている。
どこから見ても仲のいい親子だ。
恵理香が化粧室に行くと真理が京介にこう言った。
「恵理香ちゃん、いい娘ね」
「はい」
「絶対手放しては駄目。あんないい子は滅多にいない」
「真理さんがあの子って、選んでくれた」
真理はあの時の体に起きた事は忘れなれない。
何か得体の知れないものが、真理の体の中に暫く留まって通り過ぎた。
かなりの衝撃はあったが痛くは無かった。
そして、暫くの間動けなかった。
京介があの子に話し掛けた瞬間に体が動かせた。
何が起きたのか何度も考えたが、未だに分からない。
「そうだったわね」
「料理が凄く上手いんです」
「そうなの?」
「はい。毎日美味いものを作ってくれます」
「ふーん、それはいい。私も料理が大好きで、先生をしているのよ」
「料理教室?」
「そうなの」
毎日のように会っていたのに、京介は真理から聞いていなかった。
いや、殆ど真理自身のことは聞いてはいない。
「来週に引越しをします。家に来てくれますか?」
「ええ、恵理香ちゃんと一緒に料理を作る」
「俺に作ってくれる?」
「京介には恵理香ちゃんが作るわよ」
ふと、真理は夫のことが頭を過ぎった。
「娘にそっくりなんだ」
子持ちのバツイチの私に、そう言って結婚して欲しいって言ってくれた。
最初あいつに抱かれた時、「何よこんなに早く出して」そう思ったっけ。
それなのに、最近は私を何回も往かせてからでないと・・・
「・・・真理さんはどう思います?」
「えっ、何か聞いた?」
「だから、夜学の高校」
「あぁそれね。すぐ手配しないと。区役所に電話しなさい」
「月曜にします」
恵理香が戻って来ると俺は全く無視された。
二人は料理の事を喋っているが、俺には全く分からない。
知らない単語が次々と出て来る。
まるで仲の良い親子さながらに。
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