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2度目の鉢合わせ@上海

2009年10月07日 23:39

2度目の鉢合わせ@上海

上海マンションに転がり込んできたバツイチKTV小姐と暮らした2年半、長くもあり、短くもあった。
2年以上立つと、鍵を持っている彼女、親類を勝手に遊びに来させるわ、浮気を疑って前触れもなくいきなり来るわ、「今どこにいるの?」、「誰と一緒?」、「何してるの?」、「何時に帰る?」と毎日電話してくるわ、鳳陽路もさすがに疲れてきた。

愛想が尽きてきた感もあり、2年間は全くなかった浮気心も芽生えてきた。

ところで、極端な首コリである鳳陽路は、毎週マッサージ屋に行っていたが、その店の近くで配られていたあるSPAの広告。
セクシーお姉さんから「おいでおいで」をされ、ある日店に入ってみた。

セクシーな子はSPAの雇われ店長で、これまたいろいろな物語があるので!それはまた別に書くことにするが、とにかくこの時点では、まだHの関係はなかった。(ホントだよ)
しかし、2年ぶりにスケベ心に見舞われた鳳陽路は、食事に誘う関係になり、ある日マンションに遊びにも来てもらった。

KTV小姐の方は、例によってしつこい電話をかけてきたが、鳳陽路は無難に答えた(つもりだった)。
ところが、女の勘は鋭い、怖い。嫁さんの勘より怖い!
第六感に導かれた彼女は、KTVを早退して、マンションに戻り、持っていた鍵で扉をいきなり開いたのだった。

そこには、SPA店長と鳳陽路・・・。

「やっぱり。わかってたんだ。さあ、二人で好きなようにしなさいよっ」と冷たく言い放つKTV小姐
やばいとみたSPA店長は、すぐに帰っていったが、その後が地獄であった。

実はこの時点で、彼女と休暇中に西安旅行の予定で、エアチケットも購入済みだった。
気分を害した彼女は、「もう行かない」。
でも高いチケットを買ったケチな鳳陽路は「旅行だけは行こうよ」と言い争いになった。
いくら「SPA店長とHの関係はない」と言っても、信じてくれなかったが、とにかく旅行だけは一緒に行ってくれた。

しかし、二人の間にわだかまりは残り、やがて決定的な大喧嘩となった。

あんなに優しかった彼女は、鬼のような表情になった。
「あなたの会社に行って、総経理(社長のこと)に今までのことを全て言いつける」と言われ、小心者の鳳陽路は、クビになるかもとびくびくしたが、これは彼女の脅しに終わった。

そして、言い争いは激化し、鳳陽路は、とうとう彼女の爪で左手をかきむしられた。
その時の傷は、今もかすかに残っている。

そんなこんなで悲惨な別れだったが、彼女マンションまで持っていった私物は、タクシートランクがいっぱいになるぐらいあった。

正直な話、いつ突然鍵がかちゃかちゃ鳴るか怯えていた私は、2年半ぶりに一人暮らしに戻ったが、半年近くは、この怯えが直らず、眠りが浅かった。

鳳陽路は、この後すぐ、逃げるように上海3軒目のマンション引っ越したが、一年以上たてば、彼女ともいい友人関係になることができた。
Hをすることは殆どなく、数ヶ月に一回食事をするだけの関係だったが、日本への帰国前日にもコーヒーを一緒に飲んだ。

日本にいる鳳陽路に、今でも時々Eメールを送ってくれる数少ない中国女性である。
もう会うことはないかもしれないが、メールが来ると、甘酸っぱい気持ちになる・・・。

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