- 名前
- ベソ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 64歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- 我ハ墓守也。
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再会・・・ はお預け
2009年07月09日 02:27
参ったよ。本当に参った。こんな気持ちで帰りの飛行機に乗ることになるとは。想定外やわ。でも、考えてみればまったく当然の結果でもある。わしの予想が甘過ぎた。甘々の甘々。まったくあきまへんわ。
でも、場所はかなり絞れたよ。これで、次に来た時はきっと、見つけられると思う。そ、思えるだけの成果はあった。
今日の貴女の街ヨフ訪問ね、決心して処々の予約等した時に、勢い余って今日アップする予定のログを下書きしたものがあるから、以下にそれを載せるね。本来の趣旨とは違う載せ方になるけど、今までの経緯を良くまとめてあると思うし、心配してくれているフレンドさん達への説明を兼ねてね。きっとこんな風に思えるだろうなぁ、こんな気持ちになれるといいなぁ、と、貴女に語りかける自分を思いながら書いた下書きよ。いや、恥ずかしいよ、正直なところ。でも、記録の意味も込めてね。
(以下、下書きの転載)
久し振りやね。まさか、こんな形で再会することになるとは。お互いビックリやね。本当に。
旅行から帰ってね。貴女が入院して、見舞いに行く、とわしが言ったら貴女は来ないで、こんな姿見られたくない、と言ったよね。覚えてる? わし、自分を恨んだよ。あの時、無理にでも行っておけば良かった、って。でも、貴女の気持ちを無視できなかった。貴女が家族の目を気にするのも当然。だから、悩んだけどわしは自制した。
そして、貴女はわしに最後のメールをくれた直後に意識不明になり、わしには二度と連絡をくれなかった。
貴女からの連絡が途絶えて、わしはうろたえたよ。どうして良いか分からなかった。毎日、そわそわしていた。問い合わせようにも貴女の入院している病院すらわしは教えてもらってなかった。そうまでしてわしとの距離を保った貴女に文句は言わない。だって、所詮不倫なんだからね。でも、不倫だからこそ、わしらの関係は純愛だったと思うよ。何も求めない。ただ愛するだけ。貴女はわしに本名さえ教えてくれなかった。今にして思えば無茶な恋愛やったね。
実はね、貴女のご主人とわしはあの旅行の後、連絡を取り合っていたんだ。貴女が携帯を握り締めて寝てしまった夜、それを盗み見たご主人は届いたわしのメール、そして貴女がわしに送信したメールを読んでこの男は誰じゃ、となったという次第。しかし、ご主人はその時、主治医から貴女の先が長くないことを告げられており、貴女には少しでも長く生きて欲しい、と願う精神状態やった。不思議なことやけど、この点でわしとご主人の利害はピタリと一致した。ご主人に貴女を励ましてやって欲しい、と頼まれたけど、複雑な気持ちやったよ。わしは元々その気やったから葛藤はなかったけどね。貴女をそんな目に遭わせた張本人。わしからすると敵。でも、貴女が最後までその愛に殉じた男であることも事実。わしはご主人に同意する旨を告げた。わしはあんたを心底軽蔑している、と正直に詰ることも忘れずにね。
でも、そんな不思議な共闘関係も長続きしなかった。入院してから貴女はすぐに意識不明になり、意識は話せるレベルにまでずっと回復しなかった。やから、励ますにも方法がなくなったから。ご主人が貴女の不倫相手のわしにまめに病状を知らせてくれるはずもない。蚊帳の外でわしはひたすら待った。心が麻痺し、乾き、ひび割れた。胃の底に鉛の塊が沈んでいるような気持ちで毎日を過ごした。
そして二週間。貴女が他界したことはご主人が教えてくれたよ。その時のわしの気持ちはね。
今更説明するまでもないやろ。貴女が既に霊魂としての存在になってしまったなら、わしの気持ちは分かるはず。
やから汲み取って。わしの嫌なところも、純粋なところも、アホなところも、意外に熱心なところも、貴女には何も隠す必要はなくなったね。やから、ありのままのわしを見て。貴女が今、こんな男、何で好きやったんやろ、と思ってるか、それとも天国から穏やかに笑ってわしを見降ろしてくれてるか。わしには分からんよ。だって、貴女は夢にも出てきてくれんやん。わし、ずっと待ってるけど、貴女は一向に、わしに会いに来てくれんやんか。これには文句を言いたいぞ。
貴女のご主人のことはね。今更不問もなにもない。わしが許す許さんの問題でもない。わしは貴女の気持ちを尊重するだけ。ただ、貴女が他界したことをすぐに知らせてくれたことには感謝してるよ。あれでどれだけ救われたか。人間、情報なく待つだけ、という状況がどれだけ辛いか。身に染みて分かった。
その後主人にね。何度かメールで貴女の墓参りをさせてくれ、とお願いしたよ。せめて、貴女に花を手向けたかった。今更そんなことで何が変わる訳ではないことは重々承知。だけどね、貴女の墓前で手を合わせる、それをしないことには、わしの中で貴女との関係にけじめを付けられない。それは分かって欲しい。誤解せんどって、けじめを付ける、というのは忘れる、とは違うからね。わしは貴女を忘れないよ。ずっと、思い続ける。それはわしの中ではっきりしてる。だから、来れる時には貴女の墓参りをする。そういう関係になりたかった。
だけど、そのお墓の在り処が分からない。ご主人に何度聞いても教えてくれない。まぁ当然。でも、わしは諦めずに考えたよ。
貴女が、わしと旅行に行く前に墓参りをした時に写メ送ってくれたの、覚えてる? 高台のお墓で眺めが良い、と携帯で写真を撮って送ってくれたよね。それを思い出して、写真を探し出してそれから割り出した。勿論、数々の幸運に助けられ、最新のツールを駆使する、という手間はかかったけど、遂に探し当てたよ。やから、今日はこうして貴女に花を捧げられた。墓石に最近加えられた、真新しい貴女の名前を見て、やはり泣いてしまった。貴女の死を遂に我が目で確認した、という思いと、どんな形であれ再会できた、という喜び。そして、これからも会いたい時に会いに来れる、という安堵。それらが渾然一体となった涙やったと思う。ね、純愛やろ。わし、意外と純なところもあるとよ。驚いたやろ。
あの写メだけで墓の場所を探し出すなんて芸当、出来るとはわしも思わんかったけど、やってみて良かった。写真の遠景にランドマークがあるのに気付いてね。後はグーグルアースと国土地理院サイトの地図を見てここ、と判断した。時間かかったよ。大変な思いをした。やけど、これで貴女に近づくことが出来るなら、と思うとこの作業は楽しかった。待っていた間の重苦しさに比べるとね。
でも、写真で分かるのは大体の位置まで。それ以後の詳細な位置は、歩いて風景と写真を見比べて・・・というこれまた根気の要る作業やった。見て、今日の陽気。わしがもう汗みどろになったのも当然やろ。大丈夫、後でビールで水分補給するけん。
貴女がわしに連絡先を伏せ続けた、ということは、距離を保ちたかったということやろうけど、こそっと墓参りに来るくらいは大目に見なさい。こうして来るだけでも大変な出費やけんね。でも、いいんだ。嬉しいよ。こうして、貴女とまた二人で話が出来る訳やし。頼むけん、今日の夜、わしの夢に現れてよ。何か言ってよ。貴女の気持ちが聞きたい。黙っとられると辛いよ。
それとも、さっき、こっち、って声が聞こえた気がしたけど、あれはやっぱり貴女やったとかいな。わしにお墓を見つけて欲しかったと? そうやったら嬉しいよ。その声のした方に歩いたら、見事に写真と同じ風景があり、その墓石に真新しい貴女の名前があった。やっぱり、貴女やったっちゃね。わしが来て、嬉しかった? まさか本当に来るとは思わんかったやろ。わしも実現するとは思わんかった。わはは。でも、また会えて良かった。
花ね、貴女の好みが分からんけん、わしが貴女のイメージに合う、と思ったのを花屋で選んだ。気に入ってくれたかいな。墓石も綺麗にしたけんね。
(引用終わり)
となるはずが。
前述したように、大体の位置までは分かりました。でも、彼女がくれた写メは3月・・・今は盛夏で、木の茂り方が違う。これが一つ、確認作業を難しくしたのは事実。次の冬まで待って、再度試みるか・・・と思案中。
ああ、何てカッコ悪い事後報告。
やっぱベソさん、いけてないわ~・・・
このウラログへのコメント
コメントしようかしまいか…悩みました…哀しすぎます…『愛する人の死』私は受け入れられないかも…
そんなことがあったんですね・・
探すの大変だろうな~
そこまでしたベソさん、すごい!!
いけてますよ♪
お墓は見つからなくても、思い出の場所にお水とお花を手向けてあげて下さいね(^^)
こんなメール公開するか
何ちゅう浅はかな男や
彼女はきっと軽蔑してるわ
このアホ
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