ばつげーむ・・・そのいち

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まずひとつめ・・・
ないはずの視線を・・・
感じることを知る・・・


彼が帰宅する・・・

11時を過ぎていた・・・

『じゃやるよ』

うなずくしかない・・・

ニーソックス以外の全てを脱ぐ・・・

そして渡された服を着る・・・

彼に買ってもらった服・・・

薄手の生地が憎らしく思える・・・



『じゃ行こうか』

そう言われ車に乗る・・・

さすがに近所ではまずいだろうと・・・

府中のドンキホーテに到着

車から降り・・・

店内に・・・

何度も来たことある店・・・

でも・・・



服の下には何も・・・

生地が直に乳首に・・・

お尻に・・・

当たる・・・

人とすれ違うたびに・・・

めまいがしそうになる・・・

彼は・・・

そんなわたしを観察するように見ている・・・

いっそニヤニヤと見てもらった方が・・・

気が楽なのに・・・


入り組んだ売り場で・・・

すれ違うときに人と触れる・・・

・・・

今の人・・・

振り返ったよ・・・

もしかして気づかれた・・・？

力が抜けてよろけそうになる・・・

彼に支えられる・・・

「気づかれた・・・？」

『かもね』


後で聞いた話

振り返ったんじゃなく・・・

立ち止まって棚を見てただけ・・・

でも　その時はもう・・・

冷静じゃいられなくて・・・


車に戻ってシートに座った瞬間・・・

わたしはぐったりとした・・・

そして車は走り出す・・・

服の上から彼の手が・・・

胸をつかむ・・・

「あっ・・・」

少し体が浮く・・・

『感想は？』

「これはもう嫌だ・・・」

ドキドキしたのは正直認める・・・

癖になりそうなのも認める・・・

でも・・・

彼に従順な人形でも・・・

踏み込みたくないラインはある・・・

『見せたい願望はあっても』

「うん・・・」

『露出は好きじゃないようだね』

「そうかも・・・」

『じゃ　これは今回かぎりで』

意外な言葉・・・

「いいの・・・？」

『属性確かめたかっただけだし』

なんの・・・？

と思ったけど怖くて聞けない・・・


『でも　資質はあるね』

「えっ・・・？」



「あんっ・・・だめ・・・」


彼の手があそこに触れる・・・



「だめ・・・運転・・・に・・・集中・・・」


対向車が・・・

歩行者が・・・

見てるような気がした・・・


見えるはずないのに・・・

わかってる・・・

けど・・・


ないはずの視線を・・・


わたし体中に・・・


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・感じた