- 名前
- ヤヨイ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- あ~・・・ ごめんなさい 何もないの~(゜_゜>) 。。。。探してみます?な~んてね(笑)
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好きじゃない人
2008年09月19日 23:41
それは一昨日、他校で行われた会議に同席した課長。
彼は、日頃から有り得ないだけセクハラ発言。
男性にだって例外ではない。何にでも一言、笑えないレベルの言葉しか発しない。
メタボで(糖尿らしいが薬は飲んでるのか不明)いつもフ~フ~言いながら、仕事二の次で誰かに絡んでいる。
先月なんて、〆きり間近の統計物を、ほぼ手付かずの状態で丸投げされ、大変な思いをしたものだ。
公私ともに尊敬できる箇所を見つけ出せない
悪いが彼はそんな上司だ。
一昨日は、運転手さんの付かない公用車を私が運転する事になったのだが、大学に車返却に向かう道中、課長、隣の課の若者Tさんの順で最寄の駅に降ろすつもりだった。
会議は、恐ろしくだらけた発表しか出てこず、眠気も襲ってくるし、違う事を考えるにうってつけのような時間だった。
ただ、隣になった薬科大の図書館の主任さんとメアド交換ができたことと、以前投稿させられた、私のとある文書を読んだ方から話しかけられ「文体からてっきり男性、しかも高齢者かと思ってました」的な事を言われ、どう受け止めればいいのか思いつかず「はあ、、」としか言えなかったのがトピックスか?
17:30には閉会となり、挨拶もそこそこに、、
皆眠そうだなって見渡しながら、我らも帰る準備。
車に向かって歩きながら、課長に先に告げる。
「課長は、○駅でいいでしょうか?」
ところが、ところが、である。。
「あ?俺も戻るわ一緒に。T君だけ、どこかで降ろしてやれや」
(゜レ゜) ガ~ン!!!!
え~!!!待ってください!!
貴方と車内二人きりは1分たりとも嫌なんですが~!!
助けて~!Tさん、そうならアンタも大学まで同乗して~!!!
願い空しく、若は鈍感。。
「あ、助かります。思ったより遅くなったんで、約束気になってたんすよ★
○○近くの止まりやすい処で適当にヨロシクです」
、、、、アンタKY過ぎ!おかど違いだが恨むよね、ここは。
もしや、寝ていたと油断していたがTさんに帰りの事を確かめていたのが、バレての行動か!??
もう、覚悟を決めるしかないので、ドアを開けながら
「分かりました。。」と言う。
その上、上司は隣に乗り込んできた。上座は後なのに。
シートベルトを閉められ、ここも何も言えなかった。
ラジオを取り急ぎニュースに合わせ、行き同様、膝をカバーするためスカーフを巻き巻き、、もう運転に集中するしかない。
ギアにおくのが常の左手も、行き場がないので、両手でガッチリハンドル握り。なんだか、居心地悪い。。。
後で若が、台風話しを一所懸命、上司にしていた。
{せいぜい盛り上げて頂戴。。。}
冷めた口調が、心の中を走る
ああ、、、○○が見えてきたよ。若はいそいそとカバンを持つ気配。
丁度、赤信号に差し掛かった。
「じゃ、ここで。○○課長、ヤヨイさん、お疲れっした~。報告書、明日打ち合わせっちゅ~ことで、いっすね?」
バンと音がして、彼がニコニコ手を振っている。
あの商業校あがりの敬語「っす言葉」っていかがなものか・・
今日はとっても勘に触る。
お前はもてないかも。。とか心の中でずっと毒ついていた。
そこから大学までは30分くらいの行程だが、祟りなのかラッシュなのか、少し走ったところで渋滞となる。
我慢していたのだが、ヤニ臭い口臭が襲ってくるようなモヤついた気分。静かなのも気詰まり。
奴は、車窓をみている。その横顔は寝てはいない。なんだかうつろだから、行き同様眠ってくれればな~。。
取り敢えず、儀礼。。
「課長、成り行きですがTさんでなくて私が運転したんで、気遣って守衛まで、お付き合いいただき済みません。」
ハっとしたような顔で、こっちを見る気配。前はピタっとも動いていないが、私はフロントだけを見ている。
「ん、、や、、、使用責任者名、俺やしな。。別に君だから乗ってるんでないで。用もあるしな、閲覧係によ。」
「はあ、そうですか。」
あとは、黙っていてもいいよね。義理は果たしたし、運転中は寡黙上等。
少し流れて、信号で止まる。これは回避に時間のかかる渋滞現象なのかもしれない。
ライトをこまめに切るくせのある私は、ますます動作がせわしなかった。
「****なんよ。今日・・」
唐突に課長の声がしたような気したが、動かない車を縫うように越してゆくバイク音に紛れて、よく聞こえなかった。
「は?」
何も音信なし。外の声だったのか、寝言だったのか。。
少しすると、はっきり彼の声がした。
「娘がよ、今日バイト9時からだから、コンビニ!」
???
意味不明の日本語だが、私に向けられているんだろうとしか思えないので、もう一度
「は?」
と助手席をみると、上司はいつの間にか、一緒に前をみている。
「下のさ娘、学校も働くのもヤだって、バイトしかしてね~のよ。」
ああ、そういえば、お嬢さん二人だったかも。よく名古屋の大学の話ししてたけれど、それは長女の事で、下の子は一緒に暮らしてるんだ。。
無関心につき、詮索も世間話しもしないもので、、わからなかった。
堰を切ったように、話す課長。セクハラ発言するときとは声量も口調も別人のようだ。
そういえば、このとき気がついたが、彼はあの日、一切無駄口なし、当然セクハラ系もなかったのだった。
「やってられね~よな。。。俺家にいればよ、飯食いたくね~んだって。そうして出かけられると、カアチャン機嫌悪くなる訳よ。。冗談やろって、何度か早く帰ったら、二人で容易でね~顔で居間から睨むんでやんの。。本当に出ていくんだで、娘がよ~!」
本当に、私は人の話しへの相槌が下手だ。書くも読むも大好きなのに、こうした急な話しは、考えて反芻している内に、どんどん発展してゆき、返事が間に合わない。
これは、でも独白だろうか。。
「アンタ、お父さんって好きだったん?あ、今もおるんだよね。。。そんな年ごろのときって意味でよ。。。」
「はあ、私は父とは腕組んで歩いてましたね。
あまり参考にならないかもしれません」
あ~。白い嘘をつけば良かった、、と、さすがに瞬時に後悔。
方便で、過去は仲悪くても、年月とともに、、とかどうして言わないで、本当の事言っちゃうのかな。。
なんだか、私も落ち込んできて、課長も黙ってしまった。
テールランプが揺れる。そろそろ渋滞が緩和されてくるように見えた。薄暮は見辛い。もう運転に専念しよう。
車は流れ始めた。
「半年過ぎたけど、どや?お目付け役は?」
また、唐突に振られた。声が大きくなっている。
これははっきり聞き取れたので、即座に答えられる。
この質問は、仕事内の仕事外のような、業務についてである。
私は平だが、職場は何層もの年齢・立場の方で同室だけで35人。分館二つをあわせると都合58人が働いている計算になる。
そんな中で、役職・立場で括らず、ある会が歴代設けられている。アンダー40。数えで40までを「若気の会」と名づけ、偶数月に定例呑み会をしている。
この会員が、一番勢いがあり且つ仕事の怪しい人がもっともいるわけだ。
その会とは無縁に、春に仰せつかったのが、彼・彼女らの平たく言えば教育係。
あくまでビジネスライクに、嫌われようが、懐かれようが平等に対応する。
それが業務命令だった。勿論、水面下ではなく彼ら11人も承知している。
「ボチボチですね。レファレンス(参考業務)は場慣れせんとどうにもならないし、一応不安なときは、メールやその場で確かめてくれてるので。。」
「ん。。。。」
なんだよ~。聞いておいてソレだけ?
本当疲れる。。。
車、もっと流れないかな。。とぼんやりブレーキを踏みしめていると、課長が窓を開けた。まさか、煙草はやめて欲しいが、、、
騒音が入ってきて、すぐさま窓を閉める。
「アンタもな、前の引継ぎを真に受けないで、呑み会に出ればいいやんか。俺にさえ、少し聞こえてくるで。アンタが仕事以外で、付き合いしなさ過ぎるって。同期とはバンバン出かけてるのにってよ。」
は~、アンタや館長の事を槍玉にあげる会に出てどうするんだよ。。
私だって、歓送迎会・忘年会など仕事の一環の宴会は出ている。若気の会だって、年に一回は出ている。
ただすぐ幻滅した。
どうしても同じ職場の人間だけで飲む場合、何かの打ち上げなどでない限り、必ず悪口・噂話しのマイナー路線に固まり、建設的な話しがない。
仲良く打ち解けるのも必要だが、馴れ合うのは危険だ。
管理職だったらチームを廻すため、食事・酒を供にし、潤滑油をさすのだろうが、上司が私に課した役は、嫌われ役ではなかったのか?それに異を感じないというか、それで図書館が廻るのなら、ちっとも私は構わない。
正直、注意され腐る・または聞き流した証拠に同じミスばかりする子はいつも同じ。
彼らと馴れ合って、病気等の把握しておくべく情報以外の、私的な環境をあまり知りすぎるとクールに平等に接することができなくなる可能性もでる。
だから、前任者の意見はもっともだと思い、彼らとは一定の距離をおいている。
「私が一緒で、彼ら、たまのストレス発散の楽しみがなくなったらまずいでしょ。パイプになれなくて申し訳ないですが、私はニュートラルなので」
うん。優等生の答えしてもうた。
「アンタ、毎度しつこく誘われてるやろ?何考えてるか、わからんってのがゲバ評だけどよ、アンタと呑みたいって子おるんよ。俺なんてカンパだけお願いされて場所も内緒にされるで。誰も覗きに行かないってのに、失礼なこっちゃ」
へ~。鬼のような私と飲みたいなんて、酔狂な子いるの?
分かってるのかな?私はよそに厳しいが、一番自分に厳しいんやで。。。それは、保証する。。。
「まあ、プライベートともいえるんで、無理いわれへんけどな。。。」
「はい。。」
次は出ますとも、考えてみますとも言わなかった。
安請け合いはできひんもん。
もうじき、校門が見える。
凄く疲れた。
でも、このまま帰れば、もっと疲れる。
若気の会の話しを聞きながら、頭で繰り返していた科白を、頑張って出してみた。
「私、いまも父と仲良しだし19歳もそんなもんでしたけれど、高校の頃なんて、父がうるさくて汚らしく思えて、口を利かない時期がかなりありました。個人差あるけど、、、娘さんも。。」
話しの途中に、大きなため息。慌てて言葉を切る私。。
あ、、、止めた方が良かった?わざとらしかった?
車を守衛室前に止めた。部屋は無人なので、しばらく車内で待つことになる。
また課長が語り始める。
「金あるかって、出かけるアレに玄関で聞くんよ。でも、振り向きもせんで、出て行くんよ。後でカアチャンが言うのは「あいつの金使うくらいやったら、援助交際するわ」って言ってたで、って言うのよ。嫁が!笑いながら!
金を考える俺も駄目やけれど、うちは腐りすぎやで。。。。」
なんという。。。。言葉もない頭の悪い私。
完全にはずした会話をしてしまった。
ピっと音がして、守衛さんが帰ってきたので、借用簿に書き込み、キーを返却し、点検してもらう。
「お疲れ様でした」と挨拶を交わし、車から離れる。
課長は、大学へ本当に戻るようだ。
尻切れトンボのキャッチボールを悔やむが、仕方ない。
彼の背景は悲惨かもしれないが、それを職場でサクハラ発散している免罪符にはならないよ。。。
「じゃ、気をつけて帰れや。お疲れ!」
と、手をひたいまで挙げた課長は、何故か目がギラギラしているように見える。いつものうつろな目よりは、、いいかもしれない。
彼は好きじゃなかった。
でも、一昨日、嫌いでもなくなったのかもしれない。
嫌いじゃないって事、好きじゃないより格上だとは、気がつかなかったな。
(たった2時間強の話しを、こんな長くしかまとめられない、駄目な私)
このウラログへのコメント
> やまねこさん
優しいで(笑)でも頭が悪いんで、結果が空回りする惨めなもんよ。
どうにもならない話しって聞くに切ないね。同じ想いを、皆さんに私はさせてるんやって凹む夜でもありましたよ★
> アキラ@さん
素直にありがとう。。フィクション一切ナシだけれど、どうしてもその時々の情景や、見えた横顔を書くくせがあるんよね。オチやいい話しにまとまらないのが、ドラマではない現実かな。。
> nekoyanさん
お嬢様がいる?そうだったら切なさを感じるでしょうね。娘には当たり前の通り道。正常な成長過程。。かならず雪解けは来ると私も思ったけれど、彼にはうまく伝えられなかったよ。
> ひこさん
可哀想だった。一番接点のない(公私ともに)私に吐き出す状況が想像するに苦しそうで。だからってセクハラは許さないけれど、どうしても情は移るわな。だから馴れ合いは好かんとです(__)
いろいろ有るよね(>_<)
でも 本当だね☆
好きじゃない より
嫌いじゃない のほうが 格上だ (^_-)
必ず陰の部分が有るけど…合せ鏡のようなもの…課した罰は必ず還る( ̄~ ̄;)ウーン…仕方ないかなぁ…(^^ゞ
一気に読ませていただきました。こういう描写が出来るヒトのところに、ドラマは起こるんだぁと実感。
> 赤ワインさん
そうなんよ。。「好きじゃない = 嫌い」は成り立ってしまうもんな。
どっちでもない人は、嫌いでない部類なのかもしれへんね<(_ _)>
> tomyanさん
人の行動・言動にも歴史ありなんだろうけれど、お金にもなびかないお嬢さんを思うと、さすがに上司が不憫に思える。そうやって情状酌量になる感情が、仕事内ではまずいんよね。。
> katsuhikoさん
コメント・ご訪問ありがとうございます。さもない会話や仕草を、自分の忙しい感情から記憶し、文に起こす癖は幼少から抜けません。ドラマは、捉え次第で、何でもなり得ますよ。。
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