目隠し

後ろ手。
Ｍ字開脚。
手枷足枷、そして緊縛。
これだけでも十分日常からかけ離れた世界。

最後にアイマスクで目隠しをすると、体じゅうが敏感になっていくのがよく分かる。

乳首の先端、クリトリス。
目隠しをするだけで性感帯が一気に増える。
腰、太もも、耳たぶでさえ、いつもと違う声が漏れるようになる。

今の自分がどんな姿なのか。
耳元でささやくだけでいやらしい吐息が漏れる。
目で見えないぶん妄想するから興奮はどんどん大きなものになる。

じっくりと、丹念に体じゅうをまさぐる。
全身が紅潮するほどに快楽を増幅させたその瞬間に。
鏡の前で目隠しを外した瞬間の恥ずかしそうな表情は例えようのないほどに悩ましく、なまめかしい。

それは責める側にとって最高の悦び。
そしてその表情をいとおしく見つめる。