女好きで目茶苦茶なヤツでも結婚すれば・・・

それは昨日のログの前日譚、俺が実家暮らしだったころ、地方で教師をやってる友人、Fが、こっちに戻ってきたらしく連絡がきた。
「ああ、オレ、オレ、オレ婚約してさ。婚約祝いにギブソン？（メーカー名は記憶不確か）のギターもらっちゃってさ。みせちゃるからこいよ」Ｆは女にもてる。顔は、東南アジア系二枚目な感じでトムヤンクンに出演してもおかしくない顔だ。そしてスポーツマンであり、その頃はマーク２？（なんか国産車）を改造するのに凝ってたはず。小学校の教員だからギターとかもバッチリ！そんなやつが結婚！？俺はギターに興味はないのだが、久しぶりなのでＦの家にいくことにした。

・・・やつは、すっかりできあがっていた・・・なんでも教育実習生で来た娘をひっかけ、そのまま結婚することになったそうだ。相変わらず手が早え！で、婚約にもらった５０万のギターを見せびらかしたくて呼んだらしいのだが・・・
この酔っ払いは、なにが楽しいのか車できた俺にウィスキーをストレートで勧めるのである。
「ＺＺさあ、酒強そうじゃん。酔ったとこみたいんだよ～なあなあ、頼むよ～」そういう台詞は女に言え！
しょうがないので、ウーロン割りを５，６杯飲んだが
「まだ、酔わないな～駄目だな～可愛くないぞ～」
困ったので、調度、基地からＳも帰ってきてるのでＳの家に行って飲もうぜということになった。ついでにＦの幼馴染で、近所のＨも呼んだ。なるべく同じ苦しみを味わう人間を増やしたかったからだ。Ｈがきたので運転前にトイレにいってから、部屋に戻るとウーロン茶をグラスにそそぐＦ。
「残ったやつ、全部、飲んでってよ。ＺＺしかウーロン飲まないじゃん」しょうがないかと飲み干すと喉が熱い。
「おーのんだのんだ・・・ぜんぜん酔わないね。つまんない」
いやいや、足元にはこないけど耳が火照ってるよ。ウーロン茶は、どこに行ったかと聞いたら、窓から捨てたらしい・・・
シラフの時は、食べ物を粗末にしない子なのに。

この後は車で行き帰りと送って大変だった。一部は、昨日、書いたが。こんな彼が結婚後、東京で会った。教員の集まりで来たらしい。そして、飲みです。彼はモテるので、出会い、風俗、アダルトと無縁だからね。で、相変わらず絡む絡む！終電が、そろそろ無くなるというのに部屋に寄ってけという。
そこで、やつの本性をみた。ノートＰＣで動画がでる。監獄のようなフェンスに囲まれた狭い校庭で授業をうける沢山の東京の小学生。次に移ったのはＦの赴任地の小学校。田舎なので校庭は広いが生徒は少ない・・・そんな矛盾の解消方法を熱心に語るＦ。
Ｆは両親がなんども変わっている。片親じゃない両親がだ。そんなＦだからこそ、なにか思うところがあって教師、しかも難しい小学校教員の道を選んだのだろう・・・て、感動するのは良いけど終電まで１５分を切ったよ。そこに救いの女神がＦのカミさんからだ。Ｆが、なにか話したあと電話に出れという。俺は思い切って頼んでみた。
「助けてください！彼が酔って家に返してくれないんです！」
おお！奥さんの説教を素直に聞くＦ。心から彼女のことを愛してるんだなと思う。このあと、Ｆは素直にかえしてくれた。
もう、六年前の話だけど、相変わらず二人は仲むつまじくやっている。結婚前は女好きだったかもしれないが、結婚すると、変わる男の方が多いよ、ほんと。そこの貴方あきらめないで！

岩手の君、俺も君を愛し続けるよ。この命、尽きるまで。