酔ったいきおいで

酔ったいきおいでホテルなんかに誘ってしまうという内容のログが新着ログで毎日一回は、おめみえになってる気がしますが、女性だとイジらしくみえて、男性だとカッコワルイです。
しかも、女性のお誘いを「今の君の状態を考えるとフェアじゃない」と正直に断ると、後で必ず女性関係の中傷や悪い噂をながされるハメになり、みんなの手前、一緒に帰れば既成事実が作られ、断れば中傷地獄で、どっちに転んでも憧れの彼女への道は遠のく、良く考えると凄い怖い罠だよなと思うのだが、この酔ったいきおいで凄いお願いをする人もいる。

岩手の人に会う四年前、婚約した友人Ｆが戻ってきた時に、結婚の前祝として友人Ｓの家で四人（他に友人Ｈ）で飲んでいたところにＳの弟が帰ってきた。家で起きているのが、俺達四人しかいないことを確認したのち、彼は口を開いた。
「アニキ、俺のプレゼント、まだだったよな」
そのころのＳは職業上、家を空けており、家に居れないお詫びとばかりに、家族一人一人にプレゼントを買ってたのだ。
そして、Ｓの弟が望んだものは？

「アニキ、オレ、ソープいきたい」
どわはははっ！と、酒も入ってたせいか一同大爆笑。しかし
「いや、オレ、マジで行きてんだって、アニキ！お願い！」
と、拝み倒す弟。聞くところによると互いの両親紹介済みの彼女がいるため。俺たちの酒の世話をしてくれたＳの母親が寝るまで、待ってたらしい・・・そこまでいきたいか？
「うーん、他のやつらを待たせる訳にもいかないし、コイツらが多数決で一緒にくるならいいよ」
上手い！上手いぞＳ！婚約済みのＦ、女に奥手のＨ、まず、過半数はとれない。これでＳの弟の彼女も悲しませずにすむぜ！
まず、俺に聞いてきた。
「あーべつにいってもいかなくてもいいけど金がないよ。あと、俺は素股嫌いだから、生でやるの好きだから無理だよ」
と無難な否定の意見、思わず涙目でＳをみる弟。
Ｓ「金は、全部、俺がもつよ。こっち（赴任先の地方）だと生しかなかったが、別料金だったら、それだけ自分持ちな。次」
婚約したばかりの聖職者Ｆ。彼なら即答で断るに違いない。
Ｆ「いいよ！いいよ！おごりなら、俺いくよ！」
即答でＯＫですよ！この生殖者！
Ｈはいきたくないようだが、過半数こえたので関係ないかな？
しかし、いがいなところから反対意見が
Ｓ「なあ、やっぱり、ヘルスにしねえか？俺、風呂嫌いなのしってるだろ？」
しかし、弟はソープにいきたいのだ。ここで不毛な兄弟喧嘩がはじまった。どうみても万をこえるソープより、一万を切り場合によっては五千円ちかくまで下がるヘルスのほうがお得だ。
彼は金を惜しんだのでは？みんながそう思った。深夜三時という中途半端な時間になったので一時解散することになった。

時は移り変わり、Ｆは無事に結婚した。Ｓの弟も二年前に結婚した。結婚前に、無事、兄弟でソープにいけたらしい。今年の正月にＳに聞いた話だ。やつの実家で一つ事実が判明した。
Ｓの母「この子ったら、お風呂が嫌いでね。もう四日も入ってないのよ！ＺＺくんからも何かいってくれない」
Ｓよ、疑って悪かった。本当に風呂が大嫌いだったんだな。
今回の教訓はソープ好きの男は幸せな結婚をするだな。

岩手の君、貴女と上手くいかなかったのは自分の金でソープにいかなかったせいか！これからは積極的にいきます。・・・お金がないから無理だね。君への愛なら一杯あるんだけど。