朝の連続ネット小説『サクラ』第二話

登場人物
桜羅・・・１９歳、本作のヒロイン
野郎・・・３２歳、桜知子が一存で選んだ桜羅の許婚、無口
桜知子・・・４５歳、桜羅の母
運営・・・３０歳、野郎に現金振込みを請求するのが生甲斐。

前回のあらすじ：前回のログみれ

開封済　　母・桜知子
○年齢　　 : 45才
○送信日時 : 2008-05-13 15:05:03
○タイトル : 桜羅の気持ちに応えて頂けませんか？
○本文　　　 :野郎さんにしなさいと決めたのは私です。未亡人になり会社を運営しながら女手ひとつで桜羅を今日まで育ててきました。私の目は節穴ではありません。野郎さんならばと確信を持っているのです。桜羅ももうすぐ二十歳。大人として生きていく年齢ですから、その為にもまず女になる必要があると考えました。桜羅のお相手になって頂く事と引き換えの100も封筒に用意してあります。私が先にお会いする事も可能です。100に対してご不満があれば今の段階で教えて下さい。すぐに追加致します。

開封済　　[ﾌﾚﾝｽﾞｻｰﾁ事務局]
○年齢　　 : 30才
○送信日時 : 2008-05-13 19:00:04
○タイトル : 昨日女性会員【母・桜知子様】よりﾋﾞｯﾄｷｬｯｼｭ決済にて50,000円の
○本文　　　 : Pt購入があり、そのボーナスPtを全て【野郎様】へお渡ししたいとお申し出が御座いました。それにより明日24時迄に野郎様に5,000円又は50ﾄﾞﾙをご購入して頂ければ、【お預かりしておりますPtを上乗せし追加する】形で移行させて頂きます。ご購入方法は問いませんが、お受取の意思確認としサポートまで【５万円の件】とお送り下さい。他に必要な手続きは一切御座いませんので、ご購入とお受取の意思を確認次第Pt移行させて頂きます。

Ｎ：運営の勢一杯のアプローチ。特に送信日時に彼への想いが伝わってくる。しかし、その気持ちは野郎に届かない・・・

　開封済　　母・桜知子
○年齢　　 : 45才
○送信日時 : 2008-05-13 18:55:06
○タイトル : 桜羅に対する同情でもいいのです。是非あの子を大人へと誘って下さい。
○本文　　　 : その為にやっとポイントをお譲りする所までに至りました。そして100入った封筒も既に沙羅へ渡してあります。後は桜羅とお話して頂き、何時何処でお会いするかを決めて下さい。桜羅も真剣に考えていますから話も早いと思います。まず今必要なのは不安を抱き野郎さんからのメールを待っている桜羅へのご連絡。また桜羅と会うまでにポイントが足りないと思われたならどうか私が用意したそれをお受け取り下さい。桜羅はもう自分の意志で野郎さんに決めたようです。

Ｎ：やたらと１００という数字に拘る桜知子

　開封済　　桜羅
○年齢　　 : 19才
○送信日時 : 2008-05-13 20:05:04
○タイトル : 早く大人になりたい。経験してみたいです。
○本文　　　 : 初めはお母さんに言われて野郎さんにお願いしたけど、今は違います。私も野郎さんがいいって思うようになりました。もうなってるんです。私の処女をもらってくれませんか？私も分からない事が多いけれど、本当に頑張ります。それに今はもうお母さんが決めたからって思っていません。私が処女をもらって欲しいって思うんです。そのお礼っていうか…趣味は編み物って前に言いましたよね？だから野郎さんの為に靴下を編んでいます。私にはこんな事しかできなくてごめんなさい。お礼にならないかもだけど受け取って欲しいです。

Ｎ：桜羅の超能力、メールを送った相手の足のサイズがわかる

　開封済　　母・桜知子
○年齢　　 : 45才
○送信日時 : 2008-05-13 20:55:04
○タイトル : 桜羅の目を見て話をしました。
○本文　　　 :野郎さんに決めて、桜羅からメールをさせましたが、その頃とは目が違います。桜羅の気持ちに応えて頂けませんか？お礼は桜羅に渡しておきました。沙羅が大人になった時に、野郎さんに御渡ししなさいと言ってあります。普通ならば、同年代の男性と恋愛をして大人になるのが自然だと思われるでしょう。ですが、桜羅はそれが無理なのです。中学校の頃、同級生の子を好きになった事があるのですが、その彼に騙されクラス中の笑いものになりました。それ以来、桜羅は心の傷を癒せないで今日まで生きてきたのです。

Ｎ：突如明かされた桜羅の悲しい過去。沈黙を続ける野郎は遂にポイントを購入するのか？運営の秘めたる思いは通じるのか？後編に続く