岩盤浴マットの上でくつろいでいると

彼女が不意にクスクスと笑い始めた「どうしたの？♡」
「だって・・・」タオルケットの裾をひっぱりながら

「さっきからずっと私のこと褒めてるんだもん♡」「そうだっけ？」
と惚ける僕に「そうよ！可愛いとか素敵とか・・・何を企んでるの？♡」

首を傾げてからかうように言う彼女に　僕は正直に答える
「本気だよ　今日の君　すごく輝いて見えるから」「ほんとに？♡」

彼女の瞳がキラリと光る「嘘つくわけないだろ・・・ほら」
そう言って僕はスマホを取り出し　さっき撮った写真を見せた

「温泉での自撮り？♡」画面に映るのは浴衣姿の彼女
頬がほんのり紅潮していて　まさに「癒し系美女」という感じだ

「きれいすぎる・・・保存確定！」僕が真剣な顔で宣言すると　
彼女は照れくさそうに肩をすぼめた「もう・・・バカ♡」

タオルケットの端を掴んで顔を隠してしまう　そんな仕草さえ
愛おしくてたまらない「でも・・・なんで急に褒め上手になったの？♡」「それはね・・・」

少し考えてから答える「毎日一緒にいても　まだまだ新鮮だって気づいたから」
岩盤浴の湿度が高いせいか　彼女の長い睫毛が汗で少し濡れている

その様子に思わず見入ってしまう

あなたに素敵な時間が訪れますように