今日の1冊その99

向かいの家がやってるクソガキ相手の英会話教室がいい加減つぶれますように。

こんばんは。玉こんにゃくです。

「本が読めない33歳が国語の教科書を読む」かまど・みくのしん

著者はかまど・みくのしんという一人の人ではなく、かまどさんとみくのしんさん。一応、ね。

前作同様、読書をしたことのない33歳のみくのしんさんの初めての読書体験を描いたもの。もちろん、かまどさんのツッコミという名の注釈つき。

例えば子どものころから読書が好きで、国語のテストでは100点しかとったことのないような人には想像もできないようなみくのしんさんの壮絶な読み方でこの本は進んでいく。
体で、心でそこに書かれている一文字一文字を自分のものにしようとする姿はまさに魂の成長記録。彼の目を通して、もう一度名作を味わえもするお得な一冊なのだ。
みくのしんさんの、言葉に対する感性（と、板書のきれいさ）はすばらしいものがある。大人になってから発揮されてよかったね。

「山月記」の李徴に自分を重ねて読むところに大変共感した。
「読めない文字を読めない文字で説明すんなよ！！」は正論かつ名言。

一つ気になったのは「弱音をこぼす」は誤用ね。ここ間違ったらあかんやろ。