行き過ぎたないものねだり

「ふれる。」を観てきました。
長井龍雪・岡田麿里・田中将賀の3人による制作チームの作品です。

この3人の映画は「超平和バスターズ」のクレジットが今まではあったんですが、今回の映画にはありませんでした。
ロケ地が秩父じゃないから、でしょうか、理由は定かではありません。
とはいえ、3人の持ち味がしっかり発揮されていた作品だったと思います。

「ふれる」は、ハリネズミの形状をした謎の生き物で、3人の親友同士が手をつなぐだけで心で会話ができる力を与えました。
しかし作品はファンタジーではなく、リアルで泥臭い人間関係のお話でした。
人間は、きれいごとだけでは生きられないんですよね。
でも、生活の中で、きれいごとに救われるときもすごく多いんです。
そんな作品でした。
映像もとてもきれいでした。
あと、田中将賀氏の広島愛を感じました！

ただ…客が入ってなさすぎ（汗）。
なさすぎというか、私、人生何度目かの「ぼっち鑑賞」でした。
こんな素晴らしい映画なのに、私ひとりだけのために広いシアターが解放され、私ひとりだけのために映写機が回っている…贅沢すぎて落ち着かないじゃないか。
もっと観に来ましょう、せっかくのいい作品なんだから。