真理と相反する条理に

所属のカテキョ会社から連絡がありました。
そして、いつもの担当じゃないプランナーと話をすることになりました。

ざっくり内容は、レベルアップ研修を受けないか？みたいな。
研修を受けることで、普通の企業における役職みたいなものがつき、最低基本給も今より上がる、みたいな。

まあ、悪い話ではないです。
でも受けるかどうかの返事は保留にしてあります。
てか、受けないような気がします、多分ですが。

これが20代くらいの上昇志向バリバリの時期だったら、間違いなく受けると思います。
しかしもうそのような時期は過ぎています。
もちろんお金がたくさん得られて生活が潤うならそれに越したことはないけど、暮らしぶりの充実はお金だけじゃないって世代に突入してしまっているので。

ちょっと前に「ビズリーチ」って転職サイトのCMで、年配の人がスキルを生かして転職に成功する、みたいなのをやっていました。
私、あのCMになんか共感できんかってですね。
キャリアある人の転職って必ずしも、スキルを使ったレベルアップを望んでいないと思うんです。
それまで激務で仕事一筋だったから、人生ちょっと休憩して、異業種やハードじゃない業種に就いてお金じゃなく心を満たすのを重視しよう、的な人も多いんじゃないかと。
企業のもともとの社員の方だって、年配でキャリアのある「後輩」が入社してきて、いきなり偉そうにふるまわれたら絶対イヤだし、ましてや後輩の方が給料が高かったりしたらモチベーションが下がります。

プロ野球選手などなら、実力さえあれば、ベテランがベテランとして君臨できます。
トレードや移籍で入団した年配選手でも、それまでの実績や年棒はオープンになっているし、人間的に問題がなければ若いチームメイトから疎まれることはありません。
しかし普通の企業だったら疎まれますよね。
カテキョも同じです。
生徒の親世代も、私よりも若い方々がどんどん増えています。
親世代にとっては「カテキョ＝大学生」って考え方の人も多い中、自分よりも年上の教師が家の中に入ってくる違和感って絶対あると思うんですよね…最近はそうでもないけど。

私の希望としては、需要がある間は今の職種でやっていきたいけど、そんなに偉い人になるつもりはない、というのが正直なところです。
フリーランスだしいきなり仕事が消滅する可能性もありますが（汗）、その時はその時で考えたらいいかなと。
幸いなことに現在までのところ、長期にわたって仕事が途切れたことはないので、かなり楽観的になっているとは思うんですけど…。

話の内容が内容なので、いつものカレー会議じゃなくパスタ会議。
サラダとモッツアトマトと期間限定モンブランです。
ごちそうさまでした。

ま、ちょっとは前向きに検討してみます。
ちょっとはね。
評価されたこと自体はとても嬉しいですし。