京子・本を読む『空飛ぶ馬』

今週も仕事がきつい
木曜日の夜は精神的な疲れが残る

こんな日は酒と音楽と読書だ

選んだのは薄めのハイボール
田部京子さんの『プレイアデス舞曲集』
そして
北村薫さんの『空飛ぶ馬』


こんな日に身体と心を安らげるのは
ハイボールが丁度いい


プレイアデス舞曲集は吉松隆さんが作曲したピアノ小曲集を、田部京子さんが演奏したピアノ独奏アルバム

まるで夜空に輝く星々が色とりどりの金平糖になって、地上に舞い降りたかのような軽やかな音の連なり

心と身体を鎮めるには
この曲を静かに流すのが丁度いい


音楽を聴き、酒を飲みながら読むのは、大好きな円紫さんと私シリーズの第一作
『空飛ぶ馬』

大学で文学を学ぶ女子大生の「私」と、落語家の円紫さんの話
ミステリー仕立てになっている

私の好きな本と落語
そして大学の教室や研究室の匂い
なんだか懐かしい気持ちにさせてくれる本だ

短編集になっていて。今日読んだのは「砂糖合戦」
マクベスの冒頭に登場する三人の魔女が、モチーフになっている

きれいはきたない
きたないはきれい

そうなんだよね
世の中
きれいはきたなくて
きたないのはきれい、なんだよね

私は本を読みながら
柿の種を口に入れて
それをハイボールで流し込んだ

さて、いつまでもこうして起きていると、明日が辛くなるのはいつものことだ

週末近い木曜日だけど
今日はこの辺で寝ることにしますか

昨日、そろそろ連絡が来るかな？
そう思ったらやっぱりあいつから連絡が来た

今週末に来るという
私の心と身体に少しだけ疼くものが宿った

早く週末がこないかな