- 名前
- エンドウ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 41歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- 飲食店で激務の傍ら、休日は愛車と気ままなお出かけをすることが多かったのですが、最近は...
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そう、間抜けは自分だった
2007年07月21日 17:30
つり革で懸垂をするのは当たり前だった。
俺の通っていた高校はへんぴな所にあり、通学するには一本だけ通っている鉄道を利用するより他はなかった。郊外までは他の乗客もいるのだが、それ以降から学校までの間はほぼ学生の占有車両となり、大声で喋り散らしたり車内を闊歩したりと横着な行動をさも当然のようにしていた。
いやはや、俺も例に漏れずはしゃいでおりました。それはそれで楽しい思い出。しかし今になって周りの迷惑を思えば「やめてー!自重してー!」と、赤面して身悶えてしまうわけで、なんだか年を食ったなーと感じるのです。
さて、先日市バスに乗ったときのことである。
俺は一番後ろの座席に腰掛けて、ぼんやりと揺られていた。しばらくすると前の二人がけの座席に座っている高校生の女の子二人組みがくすくすと笑い出した。朗らかに笑っているというわけではなく、どちらかというと何かを嘲るような、押し殺した笑い方だ。
何がそんなにおかしいのかと伺うと、さらにひとつ前の席で、同級生らしい男の子が盛大に眠りこけていた。よほど疲れているのか、頭が思いっきり舟をこいでいる。少年の頭が起き上がりこぼしのように揺れ動くたびに女子高生どもが忍び笑いをする。
それでことが終わったならどうでもいいのだが、連中は笑うだけに止まらず、ケータイを取り出してその様子を動画として撮り始めた。一連の様子を取り終えた後、「ちょーうける」だの「○○にもみせてあげようよ」だのと少年を話の種に盛り上がっていた。
ばか、もうすごいばか。
彼女らにしてみれば間抜けな少年の姿が面白かったのだろうが、その後ろで一部始終を見られていたとは思うまい。少年の起き上がりこぼしは間抜けには違いなかった。しかし本当に間抜けなのは、人目に気がつかず他人の様子を小馬鹿にする奴だ。人の言動を思わず笑ってしまうのは誰にもあることなのでとやかく言うことではないのだが、それを垂れ流しているのはお下品でよろしくないと思う。
そうは言っても、俺も高校生の頃には世間体も良識もすっぽ抜けていたわけだ。電車がほぼ占有状態だったこともあるだろうが、それを差し引いても周囲への気遣いや広い視野で物事を見ることなんて知ったこっちゃなかったはずだ。見えているのはほんの周辺だけで、世界の中心は自分。自分と、自分を取り巻いている環境までは気が回っても、それが全体の中でどう位置づいているかなんて思いもよらなかった。
まあ、若い時分でみなさんの人間ができていらっしゃったら俺の立場がないので、大いにバカにし、バカにされればいいと思う。
それにしても、騒ぐ女子高生を「間抜けだなー」と思っている俺を、さらに見ているひとがいるかもしれないので油断ならないのである。
このデジログへのコメント
えりも学生時代は狭い世界の中で自己中な行動をしてたと思う。「人の振り見て我が振り直せ」で反省してる。
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