- 名前
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- 飲食店で激務の傍ら、休日は愛車と気ままなお出かけをすることが多かったのですが、最近は...
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よくあるマスコミの話
2007年06月29日 00:27
食品としての安全性を欠く――。
今年の3月に学童保育所でおやつに出されたこんにゃくゼリーをのどに詰まらせて7歳の男児が死亡するという事故があり、男児の両親は製造元の会社と学童保育所を運営する市に損害賠償を求める訴訟を起こした。
新聞をはじめ、いくつかのメディアで取り上げられたが、いずれも「10年前にこんにゃくゼリーがなくなっていれば・・・」という母親の悲しみが印象的だった。
こんにゃくゼリーは普通のゼリーよりも弾力性があり、その触感がおいしい。
あくまで楽しい触感を求めて開発された商品だとは思うのだが、その特徴が裏目に出てしまい、事故の一因となったようだ。
しかし、こんにゃくゼリーは人を死に至らしめる危険な食べ物なのだろうか。
事故のあった学童保育所で出されたものと同じ1カップ28gのこんにゃくゼリーが手に入ればよかったのだが、回収されてしまったようで店頭では見つからなかった。代わりに、他社製の1カップ25gのこんにゃくゼリーを購入し、試しに丸呑みしてみた。
いやあ、死ぬかと思った。
一瞬ではあったがのどが詰まったのだ。すぐに飲み込むことができたからよかったものの、もしかしたら窒息したかもしれないと思うとぞっとする。死亡事故の一因となった商品よりも若干小さいものではあったが、成人男性でも丸呑みすればのどに詰まりかねない。7歳の子どもとなればそれは必至であるだろう。
ただ、まったく噛まずにこんにゃくゼリーを飲み込もうとすると、最大のおいしさである歯ごたえを味わうことができない。こんにゃくゼリーはよく噛んで食べることが大前提となっているのであり、そうでなければ食べる意味がないと言ってもいいぐらいだ。
こんにゃくゼリーをのどに詰まらせるのは子どもや高齢者といった、体の機能や判断力が未熟もしくは衰えた人が多い。死亡した子どもが丸呑みをしようとしたのかどうかはわからないが、そうだとしたら食品としての欠陥というよりも、食べる・食べさせる側の認識の問題という色が強くなるのではないだろうか。
死亡件数だけでいえば交通事故のほうがはるかに多いが、だからといって「危険な乗り物である自動車をなくせ」という話にはならない。さまざまな事情も絡み合っているが、車は凶器ではなく道具である。同様に、食品は食品にしか過ぎないのだ。
もちろんこんにゃくゼリーが食べ方によってはのどに詰まりやすいという性質を持っていることは事実である。ただ、子どもにその危機意識を求めるのは難しいので、周囲の大人が配慮しなかったこと、あるいはできなかった環境にこそ論点がいくべきだろう。
子どもを亡くした親の悲しみは測り知れず、やるせない。理不尽な怒りはもっともであるし大切にすべきだ。ただ、その感情と世論とはまったく別の問題である。
このデジログへのコメント
コンニャクゼリーは食べた事無いけどえりは内科の病気の為喉の通りが悪くなってるから気を付けてるよ。
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