- 名前
- ユリ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
「PASSING 白い黒人」レビュー☆
2022年02月01日 02:02
テッサ・トンプソン、ルース・ネッガ主演他。1920年代、ニューヨークのハーレム地区で医師の夫や子どもたちと暮らす裕福な黒人女性アイリーン(テッサ・トンプソン)は、故郷の友人クレア(ルース・ネッガ)と偶然再会する。肌の白いクレアは自分が黒人であることを隠して白人男性と結婚していた。そんなクレアの登場により、平穏だったアイリーンの日常にさざ波が立ちはじめる。
5/10点!!すごく複雑な心理描写のお話。観る前はてっきりクレアがアイリーンを毛嫌いするのかと思ってたけど、逆で。アイリーンには、クレアに対し、自らのアイデンティティをあっさり捨て白人夫と黒人を差別する会話を堂々と繰り広げる理解不能な恐怖感や軽蔑があり、同時にアイリーン自身もパッシングして白人の中に溶け込むなど、人種を使い分けていることが序盤でわかります。クレアも完璧に白人にパッシングし、幸福かと思いきや、やはりアイデンティティが違う人々や過去を話せないことでの苦しさを感じており、自らが捨ててしまった過去に引き寄せられていきます。どちらが悪いとかではなく、それは当たり前のことで、その当たり前の感情を持った二人が対立構造になってしまう世界自体がおかしいと感じました。人に迷惑をかけないならパッシングしても問題ないし、倫理観がなくても、そんなの自分が良ければ誰に責められることでもない。まぁ、昔からそんなに気の合う二人ではなかったっぽいですが(^^;) この手の問題はいまだに全く解決されておらず(事実、ハリウッドでは中途半端な色の俳優は仕事を取りにくい)、脈々と悲しみが続いています。アイデンティティなんて人種以前に家庭ごとに全員違うのだし、人種なんて線引きしたの誰なんだーと怒れる作品です。2021年日本未公開・NETFLIX作品。
このデジログへのコメント
コメントを書く