- 名前
- ユリ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「82年生まれ、キム・ジヨン」レビュー☆
2020年10月21日 00:43
チョン・ユミ主演他。結婚・出産を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨン(チョン・ユミ)。常に誰かの母であり妻である彼女は、時に閉じ込められてるような感覚に陥ることがあった。そんな彼女を夫のデヒョン(コン・ユ)は心配するが、本人は「ちょっと疲れているだけ」と深刻に受け止めない。しかしデヒョンの悩みは深刻だった。妻は、最近まるで他人が乗り移ったような言動をとるのだ。そして、その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられずに、ひとり精神科医に相談に行くが・・・。なぜジヨンの心は壊れてしまったのか。世界が広いと信じていた子供時代、女性としての生きづらさを始めて知る少女時代、必死に勉強して入った大学から就職への壁。結婚・出産で会社を辞め、社会から切り離されていくようなどうにもならない気持ちを抱える日々。私はその人生を通して“違和感”と“痛み”の正体と、未来への希望を知る。韓国で130万部突破し、日本でも社会現象を巻き起こした大ベストセラー小説、感涙の映画化。
10/10点!!チョン・ユミは好きな女優さんです。人は自分を構成している居場所のうち、2つが壊れると心まで壊れてしまいます。人生も同じで、一つ一つは決定打にならなくとも、二つ目には積み上げたジェンガが崩れるが如く、ガラガラと心が砕けてしまうのだと、ジヨンを観て感じました。更に悪いことに、人生は長く、どこまで遡れば治療の出発点になるのかが、とても難しい。ジヨンは他の人が「仕方ない」と諦めたり、笑い飛ばしていることを自分だけが出来なくて、落伍者のように感じてしまいます。男尊女卑の世界で起こる一つ一つにモヤモヤして、「違う!」と叫びたくても叫べないことを痛感を繰り返し。凄く繊細で過敏で、きっと空気がいつも薄く苦しいだろうなと、この世界の生きにくさを改めて痛感させられました。何故、痴漢冤罪は世間で叫ばれ、注目されるのに、女性がどれだけ痴漢をされて苦しんでいるのかは誰も声高に叫ぶことが出来ず、賛同もされないのだろうと・・・。ジヨンの母親(キム・ミギョン)もその母親である祖母も、娘が苦しんでいるのに心を痛めながらも守りきることが出来ずに、「どうか強く幸せに」と祈り続けてきた長い年月があり、母親がジヨンの異変の原因を瞬時に悟ってしまうシーンは、今思い出しても涙が溢れてきてしまいます。ジヨンは悪くないのに「こんなに悲しませてお母さんごめんね」思ってしまいました。それぞれの世代が受けてきた男尊女卑教育があるから、家族が大切でも変わるのは勇気がいるし、ジヨンの「怖い」という言葉に尽きると思うし、それでも、相手に寄り添い、救いたいと動くジヨンの家族の温かさに涙が止まりませんでした。精神的な病に励ましは禁物だけれど、カフェでとても冷静に相手に響く言葉で立ち向かうジヨンの凛とした美しさに「頑張れ」とエールを送りたくなりました。デヒョンは最初から最後まで心配だと言いながら、ビールにチップスをつまみながら泣いているだけだけど(爆)、デヒョンの生きている社会も、繊細な男性にはキツいし適合出来なくて苦しむ人も沢山いるんだろうなと思いました。これ、コン・ユが演じてなかったら、どう映るんだろう?と考えながら観てしまいました(苦笑)「病院行け」と言うけど、育児は代わらないんだって(呆)女性なら自分が生きてきた人生のどこかには必ず引っ掛かる作品で、そんな人生を走馬灯のように思い出していると、男女平等の時代なんて来るのかな?と思ってしまいますが、自分と大切な人たちくらいは守っても誰にも非難されない世の中になるといいなと願いを込めて、老若男女皆に観ていただきたい作品です(*^^*) 2020年公開。
このデジログへのコメント
介護の資試験を受けました
無沙汰、ご容赦ください
気丈な方の「精神崩壊」
頑張りを認めて貰いたい時
「頑張って」と言われると
ショックです
好色で弱い男が男尊女卑
世界へ啓発する映画ですね
> まんかつさん
そうですよね、私も頑張っている人に頑張ってねは言わないです。精神疾患って毛嫌いされがちですが、本作は家族の描き方がとても丁寧で素直なので、普段届かない方たちにも届いたのだと思います。
> まんかつさん
このコロナ禍での資格試験は大変ですよね。応援してます!!(^^)
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