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趣味は読書、夏の読書

2020年07月19日 13:29

前にも書いたかもしれない。
もう、35年くらい前になるのか。
静岡の叔母の家に行き、従兄弟の部屋を覗いたら、高校のだと思うが、国語教科書があった。
めくっていたら、「夏の読書」というタイトルが目に付いたので、その場で全部読んだ。
バーナード・マラマッドという人の作品で、僕には未知の作家だった。
学校を中退した少年が、近所のおじさんに、毎日本を読んでいる(確か100冊読む予定)というような嘘をついてしまう。
おじさんの名前はキャタンザラといったと思うが、そのキャタンザラ氏に、「読んだ本の一部でも話を聞かせてくれ」と言われ、少年はまた嘘をつく。
ある日キャタンザラ氏は、少年の嘘を見抜き、「私のような間違いをしてはいけない」と諭す。
そして、少年は図書館へ行き、読むつもりの100冊の本をリストアップし、読み始めるところで話は終わる。
要約が下手で、細部も違っているかもしれないが、こんな話だった。
100冊本を読んだからといって、少年の未来が変わるわけではないが、ドロップアウトした少年の心が前向きになったということだろう。
この作品を読もうと思えば、岩波文庫で読むことができる。
はるか昔に、一度だけ読んだ話だが、奇妙に印象に残っている。

余談だが、ヘッセの「少年の日の思い出(クジャクヤママユ)」は確か中学くらいの教科書に載っていて、嫉妬欲望罪悪感など、様々な感情を覚えたのを、思い出した。

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