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「第三夫人と髪飾り」レビュー☆

2019年12月07日 22:06

「第三夫人と髪飾り」レビュー☆

グエン・フオン・チャー・ミー主演他。愛憎、哀しみ、裏切り希望―。移りゆく季節、色づく予感。女たちの思いが絡み合う。19世紀の北ベトナム。14歳のメイ(グエン・フオン・チャー・ミー)は絹の里を治める富豪(レ・ヴー・ロン)のもとに、三番目の妻として嫁いでくる。穏やかでエレガントな第一夫人(トラン・ヌー・イエン・ケー)には息子がひとり、美しく魅惑的な第二夫人(マイ・トゥー・フオン)には娘が三人いたが、一族にはさらなる男児の誕生が待ち望まれたいた。やがて、まだ無邪気だったメイは、この家では世継ぎを生んでこそ“奥様”になれることを知る。若き第三夫人がやってきたことで静かな里はさざめきたち、女たちのドラマが幕を開けるのだった―。運命に翻弄された出会いと別れ東洋の美を湛えるベトナム世界遺産舞台に描くある一族のファミリーヒストリー巨匠たちが才能を絶賛する新鋭監督アッシュメイフェアタブーに斬り込み、物議と絶賛入り乱れた衝撃のデビュー作。

10/10点!!もの凄い芸術品を観てしまいました!(*゜Q゜*)アッシュメイフェアやばい!!どうして、ヴェネチアカンヌで何も受賞しなかったんだろう?冒頭の小舟で嫁入りするシーンからラストまで、すべてがお伽話の絵巻物のように美しいです。メイのあどけなさと妖艶さの中に光る芯の強さを秘めた表情から目が離せず、そんな彼女の表情が黒い闇に冒されていく変化の機微さといったら!グエン・フオン・チャー・ミー、凄い女優が出てきてしまいました(○_○)! 第三夫人として里にやってきたメイに、第一夫人も第二夫人も娘に対するように優しく、性のアドバイスをしたり、怖い日は一緒に寝てくれたり、妊婦マッサージまでしてくれます。すべてが穏やかで、まさしく神の創った桃源郷のような生活を送る彼女たちですが、その桃源郷を保ち続けるため、彼女たちには自分のどんな感情も吐き出す場所がありません。すると、桃源郷に見えていた場所は、囚われの籠へと反転して見えてきて・・・。メイに続く新たな花嫁がやってきてから、穏やかな世界観が一変し、緊張感を帯びたサスペンスになる緩急の見事さといったらもう!溜め息しか出ない・・・(*´∇`*) どのシーンを切り取っても美しく瑞々しさに満ちていて、だからこそ残酷さが際立ち、メイの服にふと虫が止まって離れないのとか、奇跡カメラワークだと思いました(*゜Q゜*) 子役の子たちの演出とか、是枝さんみたいだなと思いました。メイが美しく優しい第二夫人に憧れから気持ちが変化していくのは、よく解ります。日本では女の子を産まないと負け組とか言われているけど、それはやはり女性に対してだけの暴言で、ベトナムだけでなく世界中彼女たちの人権が尊重されるように、彼女たちの強さを彼女たち自身のために使えるように、生きている場所で幸せだと感じられるように、強く強く願わずにはいられない、祈りのような逸作です。2019年公開。

このデジログへのコメント

  • はらぺこ 2019年12月07日 22:59

    これは、、観なければ((((;゜Д゜)))

    いつも、ありがとう(*^^*)

  • ユリ 2019年12月10日 02:12

    > はらぺこさん
    あ。でも10月公開の作品なので、もうDVDを待った方が良いかもです。私が言っているとこは、かなり遅れてからカンヌ、ヴェネチア系の作品ばかりをやるので。

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