- 名前
- ユリ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「あなたの名前を呼べたなら」レビュー☆
2019年10月01日 21:20
ティロタマ・ショーム主演他。経済発展著しいインドのムンバイ。島村出身のメイド、ラトナ(ティロタマ・ショーム)の夢はファッションデザイナーだ。夫を亡くした彼女が住み込みで働くのは、建設会社の御曹司アシュヴィン(ビベーク・ゴーンバル)の新婚家庭・・・のはずだったが、結婚直前に婚約者の浮気が発覚し破談に。広すぎる高級マンションで暮らす傷心のアシュヴィンを気遣いながら、ラトナは身の回りの世話をしていた。ある日、彼女がアシュヴィンに小さなお願いをしたことから、ふたりの距離が縮まっていく・・・。決して交わるはずのない、ふたり。近くて遠いふたりの世界が交差した時・・・。カンヌが注目する女性監督ロヘナ・ゲラの長編デビュー作。懐かしくて勇気が湧いてくる恋と目覚めの物語が、あたたかな喜びを連れてくる。厳格な階級社会の恋愛を、変革への願いとともに描く傑作。
7/10点!!互いの想いが解り付き合うまでの一番楽しい時期のはずが、二人の間に流れる沈黙がひたすら重たいです。互いにテリトリーをけん制し合っているかのよう。未亡人が“いない存在”として扱われるなんて、一体インドのどれだけの女性が“いない存在”なのだろう?膨大な人数のはずの彼女たちが声を上げられないインドの社会とは、そんなにも隙がなく完璧な圧力社会なのでしょうか?小さい頃から教え込まれた文化って間違っている場合は、まるで‘毒親’みたいに逃れられないものなのだなぁと思いました。アシュヴィンがラトナの生活を「何とも思わないのか!?」と言う場面がありますが、それこそ、ラトナはプライドや誇りを持ってやっているわけで、この台詞に二人の間のズレを感じました。もし、アシュヴィンとラトナが恋人同士になったなら、ラトナはアシュヴィンが気付かない辛い思いを沢山すると思います。それでも、そのすべてに立ち向かうだけの勇気と覚悟が沸く恋愛の力は偉大です(*^¬^*) 同じ国でも文化やしきたりが外国くらい違うなら、互いの文化や育ちを尊重し、歩み寄って理解を示す思いやりが大切だと、これはどんな関係性でも普遍的なことなのだなぁとヒシヒシと感じました。人を想う力のみですべての壁を打ち破る一歩を踏み出す勇気のお話です(*^¬^*) 2019年公開。
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