- 名前
- シュージ☆
- 性別
- ♂
- 年齢
- 54歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- まずは、ログを読んでみてください。 しばらく、お休みしていましたが、そろそろと再開し...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
【お題日記】初デートで気を付けること #5
2019年09月15日 12:07
(#4からのつづき)
その日の12時35分頃、待ち合わせ時間から5分くらいすぎた時、僕は、PARCOの入り口で、黒い服を着た女性に声をかけた、
「あのー」
彼女は僕に気がついて、僕の足先から頭まで見て、確認していった。
僕の心臓は、走ってきたせいもあるが、別の意味でもドキドキしていた。
彼女と僕の目が合い、僕が軽く(どう?)という視線を送ると、彼女は軽くうなずき、小さな声で、はい、と言って、横に並んできた。
「じゃあ、映画館まで行きましょう。」
僕がうながすと、彼女は僕の顔を見上げてニッコリと微笑んだ。
小柄でかわいい感じの人だなぁ、と素直に僕は感じた。
そして、本来の待ち合わせ場所だった、いけふくろうの前を通り、下見をしたとおりに彼女を案内していった。
「今日も暑いねー」
「うん」
「仕事でちょっと遅くなってごめんね」
それから、僕の夜勤のことや彼女の仕事のことなどを話しながら歩いた。
彼女はその都度、笑顔を返してきて、僕はなんだか、とても楽しい気分になってきた。
「映画観るのは久しぶり?」
「うん、ずいぶん久しぶりかな。子どもがまだ小さいからね。」
「えっ?」
「9才と5才」
それを聞いて、思わず僕は立ち止まって、彼女を見た。聞いていた話では、子どもはもっと大きかったような…
彼女は2、3歩進んで、振り返り、(どうしたの?)という顔でこちらを見た。
あれ?ちょっと不思議に思ったが、勘違いかも… 結局はこの楽しい時間を続けたい、という気持ちが勝った。
僕は彼女に追いつき、また、2人並んで歩いた。
「この先にいい感じのパスタ屋さんがあるんだ。軽く食べていこうと思って…」
「うん!パスタ食べたかったのー」
僕のことを見上げて喜ぶ彼女の表情は、夏の日を浴びて輝いていた。
胸がドキンとした。
そのままの気持ちで、僕はパスタ屋さんのドアを開けた。
(つづく)
このデジログへのコメント
> 咲玲さん
あー、そうそう、年齢差が微妙なポイントだったりします。
コメントありがとう。
> somariさん
そうね。人間だもの。
コメントありがとう。
コメントを書く