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「メアリーの総て」レビュー☆

2018年12月20日 21:55

「メアリーの総て」レビュー☆

エル・ファニング主演他。19世紀、イギリス作家を夢見るメアリー(エル・ファニング)は、折り合いの悪い継母と離れ、父の友人のもとで暮らし始める。ある夜、屋敷で読書会が開かれ、メアリーは“異端天才詩人”と噂されるパーシーシェリーダグラス・ブース)と出会う。互いの才能に強く惹かれ合う二人だったが、パーシーには妻子がいた。情熱に身を任せた二人は駆け落ちし、やがてメアリー女の子を産むが、借金の取り立てから逃げる途中で娘は呆気なく命を落とす。失意のメアリーはある日、夫と共に滞在していた、悪名高い詩人バイロン卿(トム・スターリッジ)の別荘で「皆で一つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられる。深い哀しみと喪失に打ちひしがれる彼女の中で、何かが生まれようとしていた──。19世紀イギリス、道ならぬ恋、愛と放蕩、我が子の死。なぜ彼女は愛を乞う孤独な〈怪物〉を産み落としたのか? 観る者の胸に深く突き刺さってやまない、メアリーの哀しくも美しい人生が明かされる。

7/10点!!「フランケンシュタイン」の作者、18歳のメアリーシェリーの物語です。メアリー芸術一家に生まれ、メアリーの他にも当時著名だった詩人や「吸血鬼」の著者ジョン・ポリドリ(ベン・ハーディ)など、芸術家がわんさか出てきます。19世紀イギリス舞台衣装もそうですが、私は伝記が好きなのだなぁと改めて気付かされました(*´∇`*)メアリーともう一人、義妹クレア(ベル・パウリー)が愛と自由と権利を求め、勇敢に突き進む物語でもあり、この二人の関係性も、メアリーパーシーの関係性も、罵り合ってもおかしくない筈なのに、苦しみの中でも手を離さず、互いを認め合っているのが、不思議で胸が熱くなりました。クレアは凡人ですが、人間の弱さとしぶとさの象徴であり、互いに傷つけ合っていた父やパーシーたちも、芸術才能の前では正直で真摯であることが分かるシーンでは、これまでの淀みが洗い流されていくようでした。一瞬の花火のような芸術家たちの輝きに、人生の幸福才能は両立しないのかなぁと悲しくもなりましたが・・・。エル・ファニングは、S・コッポラの申し子だと感じる場面 が多く、無垢で高潔で危うく、女性の総てが備わっており、クルクル変わる表情に魅了されます(*^^*) 歴史に残るような人物のストーリーにはいつも、困難を切り開いていく生き様があり、自分の糧になる力を貰える作品です。2018年公開。

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