- 名前
- ユリ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「愛しのアイリーン」レビュー☆
2018年09月21日 21:39
安田顕主演他。幸せを買った男とシアワセを夢見た少女、二人で歩む地獄のバージン・ロード。一世一代の恋に玉砕し、家を飛び出した42歳のダメ男・宍戸岩男(安田顕)はフィリピンにいた。コツコツ貯めた300万円をはたいて嫁探しツアーに参加したのだ。30人もの現地女性と次々に面会してパニック状態の岩男は、半ば自棄になって相手を決めてしまう。それが貧しい漁村に生まれたフィリピーナ、アイリーン(ナッツ・シトイ)だった。岩男がとつぜん家を空けてから二週間。久方ぶりの帰省を果たすと、父の源造(品川徹)は亡くなり、実家はまさに葬儀の只中だった。ざわつく参列者たちの目に映ったのは異国の少女・アイリーン。これまで恋愛も知らずに生きてきた大事な一人息子が、見ず知らずのフィリピーナを嫁にもらったと聞いて激昂するツル(木野花)。ついには猟銃を持ち出し、その鈍く光る銃口がアイリーンへ・・・!過ちも憎しみも、すべて愛なのか?吉田恵輔監督最新作の国境も常識も超える旋律のラブ&バイオレンス。
10/10点!!3人それぞれの愛し愛されたい形が違っていて、一方通行な筈なのに、その想いが溢れ過ぎて化学反応を起こす瞬間が何度もあり、号泣でした(;_;)最高。最高の愛の物語です(*^▽^*)吉田監督の容赦の無さの中にも登場人物への愛がある眼差しが大好きです。剥き出しの愛は、時に他人だけでなく自分すらもズタボロに切り刻みます。普段はその事実を見ないように近付かないようにしているけど、痛いほどに真正面からぶつけてくる作品。ダメージ半端ないけど、大好きだなぁ(*´∇`*)吉田監督は女の子を可愛く撮る天才でもあるけど、ナッツ・シトイは特に綺麗な訳じゃないから今回はどうかなと思いましたが、アイリーン可愛い!したたかさと岩男の心を解かす天使みたいな無邪気さや、他人に対して親が子を慕うような、拒絶されても何度も何度もぶつかっていく深い愛に泣かされました。昔の日本女性のような感じで、今の日本にはこういう女性は少ないだろうなぁと感じました。地方都市の異常な閉塞感や差別や偏見、普段、私たちが見ないようにしている日本の暗たる部分もギュウギュウに織り込まれてます。原作の下ネタのエグさが映像だとそんなに感じないのは、実際こういう人たちが溢れるほどいて、リアルな日常だからだと思いました。無意識に人を虐げる人間にはなりたくないな。安田さんの岩男は、原作と全然風貌が違うのに、観る前から期待感しかなく、やはり彼の持つ変態性と哀愁、滲み出る狂気と優しさが余すことなく岩男でした(*^▽^*) 気持ち悪い筈なのに最高に格好良かったです(笑)木野花さんの母という鬼女ぶりも凄まじい!人間の表情を超越していたし、ラストの咆哮はもう岩男への愛がスパークして号泣。岩男との距離感は小学生の親みたいでおかしいけど、母親の普遍的な愛が痛いほど伝わってきました(;△;) 前半は笑って、後半になるにつれどんどん切なく、歪な愛が積み重なり、見事に昇華させています。見えない何かを純度100%まで突き詰めて美しく結晶化した名作(*^¬^*) 2018年公開。
このデジログへのコメント
ユリさんの10点評価は 見たいリストに入れてます
よ
> ザンキンドーナツさん
わあ、それは嬉しいです。ありがとうございます(^^)劇場6~7割男性で埋まってて、後半皆すすり泣いてて、なんか妙な一体感があって良かったです(^^)
ちょっと気になってる映画でしたが、
上映館が少ないんですよね…
ユリさんの10点満点
俺も見てみたくなりますよ
> pekopokoさん
ありがとうございます(^^)東京でも2館だけですもんね。私も日比谷も渋谷も遠いなぁと思いながら行きました。でもラストシーンが綺麗なので大画面で観て欲しいっていうのがあります。
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