誰でも楽しめる楽しみを探して

『シカゴP.D.』第12話
「午後8時30分」 視聴
『シカゴファイア』シーズン2
第20話「暗黒の一日」
の内容の続きであり
『シカゴメッド』を含む
シリーズ3作が交錯する






正月の楽しみってのは、何処かへ出掛けることを云うのだろうか。

それならば、それって何処なのか。



似顔絵をやっていた身としては、盆・暮れ・正月ってやつは稼ぎ時。

ここで頑張って稼がなかったら、いつ稼ぐんだってくらいに大事な勝負処になる。

会社組織にしているとしてもだ、基本的に歩合制だろうから、盆や年末年始の収入は、リーマンのボーナスに匹敵する。
フリーランス
一匹狼なら尚更だ。



だから正月に遊ぶって人が何処へ出掛けるかは、無茶苦茶気になる。

勿論、併せて景気も気になる訳で、例えば、本来遊びに出掛けるってのは、それだけで既に勢いがつき、財布の紐も緩みがちになる。

だが、景気が悪いとなれば、交通費と飲食代に出費は絞られ、土産代とかは抑えられるかも知れない。

似顔絵なんか、真っ先に削られる対象になるだろう。

それ以前に出掛けることを控えるとなったら、削られる対象にすらなれないからね。



似顔絵ってのは、明日の喰う米がない、なんて人は描いて貰おうと思う訳もなく、懐もだが、気持ちに余裕がなけりゃ座っては頂けない。

逆に云えば、余裕があれば黙っていても座るかもだが、余裕がない人を切り捨てて考えればよゐのかって、商売っ気を出せばそうかも知れないが、“大道芸人”としてはどうよ？ って話でね。



似顔絵のお代なんざ、あってないようなもの。一個人でやる分には自分で好きに決められる。

イベントに呼ばれるとかなら、そりゃ大層なギャラも要求するけど、地元密着のお祭りなんかだと、子供が自分のお小遣いで描いて貰おうと思える値段に設定する。



数百円よ、数百円♪



それが、200円なのか、500円なのか−−−その辺りに景気が関係する。

そして、たぶんそこが私の根っこ。

だから、私のログは貧乏根多が多い(笑)



強者には興味がない。

一番の弱者の視点から考えたい。



似顔絵師としては筆を折ったが、その根っこは今でも変わらない。