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不自由から始まる毎日

2017年09月08日 23:23

不自由から始まる毎日

利き腕に不自由って
腱鞘炎で筆を折った
似顔絵師の私には
そのまんまのお題だ
でも障害ってあれば
あったで障害がある
ことが普通なんだわ
















写真は成人後に眼の難病で視力を失った小林幸一郎さん。

視覚障害者ボルダリング世界大会、堂々2連覇! 世界屈指のクライマーだ。



盲目クライマーって云われるのには違和感がある。
僕は、ただのクライマーですよ」



―――なんと、力強い言葉だろう。







実際、タイムトライアルには無理があるが、難易度を克服する技量に関して、健常者には、ひけを取らない。

ただ、私が彼に衝撃を受けたのは、「目が見えないクライマーって云われるのには抵抗がある。だって、光りはまだ感じているから……」という一言。



(アッ……。そうか。そうだったか!)
















視覚障害者

《光を持たない人》



聴覚障害者

《音を持たない人》





知人に何人か“視覚障害”を持つ人がいる私は、意味が通じるならできるだけそんな云い廻しをしてきた。

似顔絵現場では、かなりの数の“聴覚障害”の方をお客様にもしてきている。

それもあってか、“障害者”という呼称の持つどこか冷たい響きに、つい神経を尖らせてしまう。



ところが―――

(だって、光りはまだ感じられる)



小林さんの主張、もっともである。



思えば、我が知人の◯◯氏、一人で歩くのには無理があるけど、光は感じている。

視覚障害》は《光を持たない》とは限らないのだ。



“光を持たない”“音を持たない”って、言葉の響きのやわらかさに悦に入っていたが、それで一括りってのは、ちと無神経だった。



考えてもみれば、右手に難がある私自身、右手右腕はアテにならないってことが私にとっての普通だ。

痛みも発熱も、他の人にはないが、私にはそれがあることが当たり前なんだものね。

確かに、いちいち気にはしてない。





小林さんにしても、わざわざ目が見えないってこと強調されても、

(自分的には、なんだかなぁー)

ってことなんだろうな。





ちと反省 ヽ(´o`; \(__)

このデジログへのコメント

  • 琴乃♪ 2017年09月10日 08:49

    私も違和感を感じることの1つです

    障害って言葉自体 一方的な見方の言葉ですものね

  • ウルトラ7 2017年09月10日 18:50

    > 琴乃♪さん

    難しい部分です.

    面と向かっての会話の中でなら
    「◯が悪い」とか
    「◯が不自由」だとか
    柔らかい云い回し
    幾らでもありそうだけど
    いつも口語体の訳にもいかず……

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